2017年12月31日日曜日

[6213] 神

『2017年まとめ』
 最近のこの無限に続くアート制作で、一ついいものを手に入れた。我が心にダイヤモンドのような探究心が養われたのだ。問題が降ってきた場合、東西南北上下左右前後未来過去此岸彼岸などのここの一点であらざるあらゆる周辺から、その問題を見る目が探究心とともに培われた。諸行無常や諸法無我が木々の木の葉のように自然と体内に浸透し、春から夏に成長し深い緑になった葉は秋には紅葉し枯葉となって地面に落ち、いづれ腐葉土になって無機物と水に分解される。降りかかった問題そのものも地に落ちて腐葉土になって分解し無に帰す。アートには経済や情緒や観念や網膜や官能などいろいろあるが、それらは全て探究心に覆いかぶさった表面上のことだ。山に登るのに途中休むことも大切なように、また人生においても途中に結婚や仕事や定住があるが、それらは休憩であって、その休憩がその本体を蔑ろにしたり破壊したりするようになったら、その休憩は本質ではない。ほぼそれらを払い捨て、休憩の椅子から立ち上がり、己の源に根ざした探究心を思い出し、その流れの中をまた一人歩き進める。誰の身にもその探究心は備わっている。なぜなら人は探究心を中心にその周りに自分というものを形作るための諸々の観念を覆っているだけだからだ。探究心の別の呼び名が『神』だ。来年は猫神様ではなく神様と共に歩もう。

2017年12月30日土曜日

[6212] やる

平面はこの間の個展以降、かなり精神と行為のズレがなくなり、無駄が省かれ、『ゼロ』が明確に体感できるようになっている。
 『ゼロ』とは「やりたい」ことと「やっている」こと、「やりたい」のに言い訳こいて「やらない」わけではなく、「やりたくない」ことは「やなこった」、それに伴う「やれる」最低限の技量、できないことは「やれない」、「やれやれ」と「やりすぎ」ているわけでもない。これらと「やりつづける」好奇心探求心などが寸分違わず心理的に無時間。つまり「やっている」のに「やってない」と同じヤジローベー。だから『ゼロ』。いわゆる108つの煩悩をほとんど排除しているにも関わらず自然と「やってしまう」。本当の無我夢中。無我の『ゼロ』。こんな感じで「やってる」。何がどうなるのかゼロだからわからんけど。さて次は粘土でも「やんべ」。

2017年12月29日金曜日

[6211] calm

この間の姪っ子の結婚式。
 テーブルにあったキャンドルサービスのLED、水につけるとじんわり光り7色に変化する。数個もらってきて風呂入りながら点灯してみた。いやー、全く落ち着かない。ローソクと違うね。揺らぐLEDもあるらしいが落ち着かない気がする。ローソクの炎が揺らぐのは空気の流れなど周りの環境が大きな要因だ。その環境の中には僕もいる。ローソクの炎自らだけで揺らぐわけではない。
 ではここから半径10キロの環境を閉じて、完全にコンピュータで制御し、それと連動したLEDは本物の炎に代わるのだろうか? それで僕は落ち着くのだろうか?
 さて人には閉じた環境をはるかに超えた閉じられない広大無辺な内面があると思う。ならば、やっぱり落ち着かないだろう。
 一句できました。
『コンピューター  制御はしたが  案の定  見るもあららら  言わんこっちゃない』

2017年12月28日木曜日

[6210] 炎

外は大雪
銀世界
今、薪ストーブが大活躍している
ところで将来
車は電気自動車
コンロはIH
何もかも電気
薪ストーブは危ない
子供が火傷する
年寄りだけの家では危険だ
世間からはいつの間にか
炎は消え去る 
たまに見るのは
大事故や戦争だけ
それらはオレには熱すぎる! 

2017年12月27日水曜日

[6209] 火事

今日は吹雪。
昨夜は近所で火事。
薪ストーブかららしい。
窓ガラスは全部割られ、
全ては水浸しだった。
当分住めないだろう。
 薪ストーブをお持ちの方、横に長い煙突は危険だ。煙突掃除もきちんとしよう。

2017年12月26日火曜日

[6208] 木魚2

木魚の座布団。
小さいピニャモ(3.6k)は身体全部がちょうど乗る。

2017年12月25日月曜日

[6207] 木魚

父親の葬式で木魚を乗せていた座布団が古いというのでもらってきた。
それに腕を乗せストーブにあたるチョコ6キロビッチ。

2017年12月24日日曜日

[6206] 放射能

タイルと言えば、
先の個展で紙でテラコッタ風のプールを制作した。
『傘』というタイトルの作品だ。
ワガジン7にポエムチックに説明を入れているが、
放射能に対する僕の視覚的オピニオンね。
『他人の作品を見て羨ましいと思うぐらいこの作品を作った作家が羨ましい』
オレだけど。

2017年12月23日土曜日

[6205] 新素材

最近の作品がアルミやステンレス、タイルのようだと言われた。
 なるほどそういわれればそういう風に見える。
 こんな言葉を聞いたことがある。
「若い時は人間に興味があって、年月を経て動物に興味が移って、そのあと植物に移って、晩年は鉱物に興味を持つ」
 そうやって考えると20代は自画像や裸女とか人物ばっかり描いていたし、35歳から粘土で猫を作り始め、その後、庭造りが好きになって山川風光明媚なここに引っ越した。そして無意識にも、いつの間にか絵の表面が金属鉱物化している。
 このタイル風の絵はこのまま建築の内装にできるな。日本建築にある障子や襖などの紙文化のその先として新素材の『紙タイル』になるのでは。そういや昔の器・望遠鏡・阿修羅像なども紙、乾漆造で紙と漆でできている。この紙タイルで茶室の内壁やってみようかしら。面白いかも。

2017年12月22日金曜日

[6204] 脱走

チョコの脱走瞬間をキャッチ。
ここからだったのか! 

2017年12月21日木曜日

[6203] おいしい地球

 ポスターができました。
地球を噛み付いているネコの被り物が太陽だったんだけど、
作っているうちにタコ(後ろ姿)になりました。
ネコもタコも食いたくなるような
『おいしい地球』を大阪から発信!
*ちなみにネコは『寝幸』で「寝る幸せ」、
タコは『多幸』で「多くの幸せ」という縁起言葉ですね。

催事名:福フク福ふく福猫展!!
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 4階 第2催会場
会期:前期12月26日(火)~31日(日)
   ※12月31日(日)と、最終日は午後5時で閉場。
   後期1月2日(火)~15日(月)
   ※1月2日(火)は午前9時30分に開場。
 よろしく。

 by『おいしい地球』推進委員 もりわじん

2017年12月20日水曜日

[6202] 地獄絵

小説『自由自在堂』にも書いたが、子供の頃、近所のお寺の地獄絵図を見て感動した覚えがある。最近の暗部制作はそれを描いているわけではないが、人々に地獄絵図は必要なようだ。
 ナイフを使いPPP。危険な感じが我が内部に生じる。地獄へ向かうようなアホな輩のように人を切るわけでも動物を切るわけでもない。紙を切っているのだ。

2017年12月19日火曜日

[6201] PPPネコ

昨日のPPPが気に入ったので、猫で試みてみる。
オーー、けっこう可愛いじゃん。

2017年12月18日月曜日

[6200] PPP

今日は絵がグイっとかなり前進した。
便秘が解消したような爽快感だ。
名付けてペリペリペインティング。
略してPPP。
下痢なわけでないよ。

2017年12月17日日曜日

[6199] 本

『ワガジン』はワジンのマガジンの合成語で僕の中のいろんな考察やら作品などを本にして発表しているもの。東北震災をきっかけにこれを作り始めた。本はドカーンと売れない限り商売にはならない。完全に赤字だから普通なら無駄なものだ。アホらしくてやってられない筈。ところが僕の場合、本作りは庭に植える木のようなものだと思っている。粘土作品が果実なら本は木の根や幹、木そのものだ。『本』の文字からして、『一』番の『木』だ。果実をつけるためには一番大事なのが木なんだ。
 来年の春にワガジン8『サ゜スウォスス オブ キャッツ ワールド』を出す。これはワガジン4の『自由自在堂』とワガジン5の『雨にまけるわけがない』、僕の中の宮沢賢治三部作の最後のものになる。
 とりあえずこれらを全部持つ人が僕のFANだ。FANとは僕の『本を愛して熱望する』の略だ、ガハハ。最近は本を読まない「あたしバカだもーん」が多い。それでは木のない荒れ地の庭だ。本読めや! 心豊かになろうぜ。
ワガジン1『春フタタビ』絵本
ワガジン2『神仏猫百覧会』立体作品集
ワガジン3『おみくじ猫百覧会』立体作品&おみくじ
ワガジン4『自由自在堂』小説
ワガジン5『雨にまけるわけがない』絵と文
ワガジン6『なぜ猫は幸せを招くのか?』絵と文
ワガジン7『STOP』作品集
 たくさん本作ったなぁ。いい庭になったと思う。
補足:1〜6はネット
http://furonekomarket.ocnk.net/product-group/5
7は個展会場で販売。山形の方は谷地の源八酒屋さんに置いてます。読めや。

2017年12月16日土曜日

[6198] 蝶

さて夢に出てきた来年夏に出す予定のワガジン9。
初挑戦の『暗』部の作品集だ。この作品集の中に入れる絵を選ばなければならない。もの足りないなら新たに制作しなければならない。そこでいざ制作に取り掛かってみたら、まるで違うものができてしまった。いつの間にか暗部から抜け出して、明暗関係ないまるで違う世界に突入したようだ。
 これはダメだと否定せず、新しい世界だ面白いと突き進んでまた探求が始まった。作品集のテーマから離れている気がするけど、今を未来のために犠牲にする必要はない。この新たに始まった旅にテーマなどという観念で縛るような不自由はいらないのだろう。まあどうなるか手と目の趣くままに、自由に。ついでに「今を過去のために犠牲にする必要はない」も。
 ネズミを目的に追いかけていたつもりだったがふと目に付いたヒラヒラ舞う蝶を追いかける猫のようなもんだね。
 写真は軽い雪かき。

2017年12月15日金曜日

[6197] 書

いい字が書けた気がする。
『大勝利』は初めて書いた字だ。
気に入っている。
この三つあれば人生だいたいオーケーだろう。

2017年12月14日木曜日

[6196] 目的

数日前のこと。
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
夜、チョコビッチが庭の柵の外で泣いている。
どこから出たんだろう?
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
とりあえず猫ドアの鍵を閉め寝る。
夜中に目が覚めた。
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
夢うつつ、
これまでの絵を頭の中で一冊の画集にしてみた。
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
描いたことのない絵が浮かんだ。
美しいと感じた。
本の表紙にしよう。

2017年12月12日火曜日

[6194] アタック

姪っ子の結婚式当日のこと。
親戚一同とマイクロバスに乗り式場へ。
式場に着き神前の儀式諸々。
その後披露宴、飲み食いっすね。
ところでなんだ!
あの新郎のブロッコリートスなるもの? 
新婦が投げるブーケトスなら聞いたことがあるが、それはしない。
見ていたが、トスがあるならアタックだよな。
それをしない。
つまらん若者らだ。
結婚だけにアタックは大事だろう。
お後がよろしいようで、ちゃんちゃん。

2017年12月11日月曜日

[6193] 画法

絵日記の絵を見た方から
「この一連の絵はリトグラフですか?」との質問。
僕「違います。紙を乱暴に、時には優しく破いてます。『STOP』作品集のプリズム詩の進化バージョンです」と答えた。彼は作品集を持っている。
彼「そうなんだ! 真似してみます」と言う。
 真似はともあれ、『アートは何か?』に対して僕が何十年と探求し、やっと発見したまだ出来立てホヤホヤの最先端であり最奥で最上の『もりわじんペリペリ画法』に彼が興味を持ってくれたことが嬉しい。

2017年12月10日日曜日

[6192] 結婚式

今日は姪っ子の結婚式。
神前。
意外と面白かった。
タコ。

2017年12月9日土曜日

[6191] ハルカス

●展示会案内
久しぶりの大阪です。
催事名:福フク福ふく福猫展!!
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 4階 第2催会場
会期:前期12月26日(火)~31日(日)
   ※12月31日(日)と、最終日は午後5時で閉場。
   後期1月2日(火)~15日(月)
   ※1月2日(火)は午前9時30分に開場。
ところでハルカスとは「晴らす」という意味があるらしい。
ってことで写真の作品タイトルは
『地球まるごとハルカス』
よろしく。

2017年12月8日金曜日

[6190] セミオヤジ

一昨日、自称アバンギャルドアーティストのセミオヤジが亡くなった。偶然にも『渾沌の死』というブログを書いた日で、さて次はあの世でも描こうと思っていた矢先だ。68歳かな。毎年伊勢の猫祭りでは一緒だったが、今年は来ていなかったのでどうしたんだろうとは思っていた。セミオヤジのエピソード、笑える話が結構ある。かっこ悪いカッコウマンのオヤジだったな。寂しくなるなぁ…
**
橋のこっち側でも
あっち側でもない
境界はなく
力から離れ
残響もせず
影は失われる

2017年12月7日木曜日

[6189] 向こう側

渾沌の帝に開けた穴の向こうを覗く。
絵が見えた。
そのまま七つの穴の中に入る。
新たな世界があった。
ワシは撃たれてもただでは死なない男だったのだ。
ケンシロウだったりして。

2017年12月6日水曜日

[6188] 渾沌の死

ダークサイドの終点のような『死』。
そこを明確にしようと試みたが
”D'ailleurs,c' est toujours les autres qui meurent.”
by Marcel Duchamp 
「されど死ぬのは他人ばかり」
死を絵にしたとしても
オブジェにしたとしても
多少暗いファンタジーだ。
そこのもう少し先を表現できない。
地獄絵図や剥製を眺めたりしながら
銃社会や戦争などを考察し
弾丸模様を製作する。
数えてみたら六つ。
『渾沌の死』by 荘子
「あ~、この詩があった」
「あ~、この死があった」
今日、七つ目の穴を開けた。
…穴の向こうには何が見えるのだろう?

2017年12月5日火曜日

[6187] アニマルオレ

Instagramに作品をアップしていたら
いろんな方からずいぶん褒められ
国外からいくつもの欲しい声も出る作品があった。
『オレ被り』系の『アニマルオレ』というオブジェだ。
この間の名古屋の個展で発表したもの。
やっぱ、これいいよね。
欲しいとまで感動してくれる人がいるってことが
とても嬉しい。
『オレ被り』がきっかけで
去年から新しいアートに挑戦し始めたからね。
だから名作さ。
高級だけど。

2017年12月4日月曜日

[6186] あの世

インタビューでよく聞かれる質問。
「なんで猫なんですか?」
で、僕のいつもの答え。
「猫に選ばれたんです」
まあ冗談のようだが本当だと思っている。
よく子供は親を選べないとかいうのに対して
スピリチュアル部門の方々は
「子供が親を選んで生まれてくる」と答える。
まあそれと似たようなもんだ。
猫といってもその辺りの猫ではない。
天から降って来る神秘的な感じだ。
そこでそれ相当の『猫神様』という猫の仏像を作った。
それを作る前までは猫の王様を作ろうとしていた。
それだと猫に選ばれたことにならない。
王様はこの世のものだからだ。
こんなことを言うのは
最近のダークサイドの絵の制作が、
天とかあの世から…
もしかして死んだ父親が向こうで色々手助けしてくれているのかもしれない。

2017年12月3日日曜日

[6185] 見えた!

自分の創作した猫世界
多少糞詰まり感があった。
去年、たまたま白い空間での個展の話
思い切って糞を出した。
おかげでペリペリが手に入った。
個展後の今はダークサイドに挑戦。
ダークサイドの奥に
お!
別の光が
見えた!
粘土ではタコネコがいい感じに暴れている。
面白い世界に突入だね。

2017年12月1日金曜日

[6183] 雪

風呂上がり
外のデッキでビール
ダークな風景
雪景色
冷たい風
奥歯はもう大丈夫だし
気分は爽快
闇に吸い込まれ
外にいること忘れ
凍えるところでした。

2017年11月30日木曜日

[6182] 旅

●自由意識拡張で思い出すのが若い頃の旅だ。引き籠り系だった21歳の僕が新たな自分を垣間見るために解放系に挑戦しヨーロッパ二ヶ月弱のひとり旅。そこでは電車の網棚に寝た。25歳、インドは三ヶ月友人と二人旅。そこでは夜行列車でのっぴきならぬ問題が起きて他人の座席の下に寝た。電車の中には座席以外に意外にも上にも下にも寝むれる空間があったわけだ。これが自由だなんて吠えないが、その年代の僕の意識は自由という広大な空気に包まれていたように思う。自ら由と思うならあらゆるところが僕の寝場所で居場所になったからだ。今の僕の意識は窮屈な政治経済が主流なのか予定調和に座席を予約する。自由度減退だね。そんな貧弱な今の僕の意識にとって今描いている絵はかなり需要だとしみじみ思う。癒しや可愛いに傾きすぎた己を是正するプラスマイナスゼロの美しい軌道、これが新たな旅なのだ。

2017年11月29日水曜日

[6181] 南方熊楠

●自由度とは、例えば自分の喜べる許容範囲が空間的に一辺1メートルの1立方メートルだとする。その外は喜べない。作品ならこの中に入るものが良い作品だ。ところが人は飽きやすいので狭苦しいところに飽きて自己拡張しようとする。これが自由度拡張だ。旅で言えば行けないところに行けたから嬉しいみたいな。絵で言えば真剣に数点製作していたらできなかったことができたから嬉しいみたいな。これを数値的にこれまでより1メートルぐらい前に進んだとする。たった1メートル、でもこれまでの2倍だ。それだけだが空間的には8立方メートル、つまり8倍になる。そんな大きく膨らんだ僕の意識に、この前まではスカ、なんとも思わない、決していいとは思わない、もしかしたら悪い作品、それが金鉱として写ったのだ。この絵のおかげで制作範囲も8倍広がることになる。いや喜びが快楽を超えて至福ぐらいになるから感覚的には8倍どころでなくなる。天まで届く勢いだ。最上川を泳いでいたらカルカッタについたようなもんだ。しかしこれは他所への侵略や略奪による拡張ではなく、観念的に壁や境界を無に帰すことにある。中庸や中間、プラスマイナスゼロ。なんとなくだが、南方熊楠の粘菌の研究が過った。僕は今、熊楠の部屋にいる。

2017年11月28日火曜日

[6180] ブレードランナー

映画館へ『ブレードランナー2049』を見に行く。
音が爆音だという噂だったので耳栓持ってゆく。
いいっすね。
音楽も映像も好き。
総合点、98点。
My favorite tenに入るな。

2017年11月27日月曜日

[6179] スカ→金鉱

●何の気なしに名作っていうものはできるもんだ。
 随分前になんとなくクロッキー帳に描いていたもの。忘れていたが、帳をふと捲ってみたら、おぉ! これは金鉱だ! 実にいい感動の名作が目に入ってきた。これを描いた時は全くのスカだった。しかしこのあと毎日絵を描いて深く探求していたので自分の自由度が上がったようだ。つまりいつの間にか絵に対する意識の許容範囲が広くなっていたのだ。深層意識が徐々に意識化したようなもんかな。それで脳がスカだった筈の絵を金鉱として享受できるようになったのだろう。うっ、努力の成果が出ているんだ(涙)。
 金鉱は来年谷中個展で。
 写真「こら犬、オレの足でカクカクするんじゃない!」

2017年11月26日日曜日

[6178] 血みどろ

●十年以上前のこと、親知らずを抜きに歯医者に行った。
 簡単に抜いて、はいお終いと思っていたので、結構遠いところだけど運動がてら歩いてでかけた。もちろん帰りも歩きだ。いい汗かいたのは良かったのだが、血が止まらない。止まらないのが嫌なので、何度もうがいをした。いつまでも血が止まらない。寝るときも出っ放しだ。血の海で溺れるのではと思いながらも寝てしまった。朝、頬から耳、枕が真っ赤に染まっていた。血が固まらない体質なのか? 
 いやそうではなかった。抜いたところに煮こごりのような血ができる。これが口の中ではカサブタらしい。当時それを知らず、気になるものだから、うがいで取り除いていたのだ。
 今回はもう歯医者さんの指導がよく、全く問題もなく、痛くもなく、ぐりとぐらは消えて無くなり、無事老人に一歩近づいた。
 ガハハ、ツッタエ(ひゃっこい)ビールがうまい!

2017年11月25日土曜日

[6177] 生きづらさ

●人は誰もが自分の思い込んだ世界の中にいる。
その世界は風変わりだ。
そこから絶対離れることもなく
埋没して暮らしている。
それも全く一人で。
だから誰とも話は通じない
猫とだって通じない。
『生きづらさ』がある。
 このような内面ではなく社会学的にそんな研究をしている旅の途中の二十代の大学院生がやってきた。いい感じの若者だ。僕の本『なぜ猫は幸せを招くのか?』を二冊手に入れて東京に帰った。生きやすいヒントでもある内容なのかもしれない。
 ついでだから小説『自由自在堂』も勧めた。

2017年11月24日金曜日

[6176] 抜歯

モニャとしたい→笑気ガス
ボワっとしたい→麻酔注射
ビール飲みたい→抜歯

2017年11月23日木曜日

[6175] 奥歯

奥歯が痛い。
もうぐらんぐらんのプルプル奥歯。
歯そのものはピンピンの綺麗で丈夫。
台座がチンケ。
風呂上がりのビールがしみて、
知覚大大、大過敏!
熱燗ならいいだろうと思ったが
あーーー、しみる。
酒が飲めないではないか!
痛み止め飲んで酒飲む。
自己中心的(歯)に生きて
環境(歯周)を考えなかった
罰だろう。

2017年11月22日水曜日

[6174] 迷彩柄

●だいたい結婚式ってなんなんだ?
 姪っ子の12月の結婚式なのだが、全く行く気がなかったのに、兄に頼まれ行く羽目に。まあ父親もいなくなったし兄とも仲良くせねばならない。たまには大勢の前に顔を出すかと引き籠りをやめて行くことにした。結婚式など飲んで食って楽しけりゃいいんだろうと唯一気に入っている迷彩柄のパンツを履いていこうと思っていたら、SSに「新郎と戦うのですか?」と言われた。結婚式とは披露宴だけでなく何かの儀式があるらしいのだ。ワシ、結婚式などやったことも出たこともないから知るわけがない。では何を着るのだ? SSから用意された服がワイシャツにネクタイに三十年前に買ったブレザーに履き心地の悪いパンツ。ネクタイが黒でないだけでこの間の葬式とほぼ変わりないではないか。なんでわざわざ酒飲みに行くのに、堅苦しい不自由な拘束服など着なければならないのだ。首輪までして。オイラは奴隷か! なんか自己主張のない誰がどいつかわからんようなファッションだ。オレじゃねえ! 気に入らん。今朝方、目が覚め、やっぱり結婚式は行かないと決めた。時間が経ってから、ところで式場ってどんなとこと調べたら、結構豪華なとこ。美味そうな料理が脳裏を過った。
 とりあえずうだうだクダ巻きながらも、SSと街にパンツを買いに行く。数年ぶりに街に出ての買い物。ワシは服を買うのが好きでない。あのいかがわしさが漂ってそうな試着室でパンツを脱ぐのが嫌いだ。だからと言って試着しないで買って、これまで何度無駄をしたことか。ところが試着しても失敗ばかりだった。この試着室に入るとさっさと出たくて、ついなんでもいいからこれでいいやとなってしまうのだ。
 今日、思った通り密室では意味のない汗が頭頂から吹き出て帽子はビショビショ。あー、息苦しい。閉所恐怖症なのかもしれないな。ワイシャツにネクタイなどが嫌なのも締め付けられているとか型に嵌められているとかそういう感覚が苦しいのかもしれない。ワシは飛び出たいのだ! だから絵もどんどん変わるのだろう。自由が一番と思っているからな。さっさとパンツを試着した。
 ん? おぉ! 迷彩パンツよりいい! 新しいし。
 ははは、2着も買っちゃった! 
 SS、ありがとう! 美味いコーヒーでも飲むか? 
 とりあえず迷彩柄のブリーフも買った。

2017年11月21日火曜日

[6173] ベケット

サミュエル・ベケット的お歯黒。
「オレの若い頃、お歯黒の女性がいてね、そりゃあ綺麗で色っぽかったな〜」
と近所のお爺さんが言っていた。

2017年11月20日月曜日

[6172] いい絵

午前、もうすぐ仕事関係の人が来る。
なんとなく絵が描きたくなった。
描く。
ところが紙の選択を間違えてしまった。
人が来るから少し焦ってたようだ。
これは失敗だなぁと思った。
とりあえず描き続けてみた。
人が来たが無視して仕上げた。
たなぼた。
すごいいい絵ができてしまった。
こういうものなんだよなぁと思った。
来年、谷中のギャラリー猫町で発表します。
(写真は雪の玄関。この角度の写真が好き)

2017年11月19日日曜日

2017年11月17日金曜日

[6169] 初雪

そういや昨日は初雪だった。
今日も冬支度。
家の雪囲い、小屋の雪防止壁作り、柵にサニースルー、デッキのベンチ解体などなど。
まだまだやることがある。

2017年11月16日木曜日

[6168] 黒金魚

●数年前、池の金魚は越冬できず全滅した。それも生命力が強いワキンたちだった。池の構造が悪かったのもあったので工事し直したが、今いるオランダシシガシラはワキンに比べて軟弱な金魚。冬を越せるかどうか心配なので家の中に移動することにした。
 大人の金魚6匹に、ここで生まれた稚魚が4匹。稚魚はまだ小さく元気そうなので大人だけ移動することにした。ところが黒1匹だけ捕まえられず、池の底に潜ってしまった。なんとか捕まえて救いたいのだが餌をやっても水面に上がってこない。黒は軟弱でビビリな性格をしている。色が黒いし水草がたくさんあるのでどこにいるやらわからない。お手上げだ。
赤金「クロ、おれたちは人間に捕まってしまった。お陀仏だ。お前だけでも助かれー」
黒金「寂しいけど、稚魚らと一緒に捕まらないように頑張って生きるよー」
 などと話していると思うが、生き残るのは僕に守られた赤金たちで黒は池で越冬できない気がする。このことがずっと頭から離れず、数日間心配、気掛かり。
 ところが今朝方、いいアイデアが浮かんだ。
『赤金2匹を池の中に戻して、黒に仲間が戻ってきたことを知らせる。赤金らに餌をやる。黒は赤金らがいることに気づき安心して水面に顔を出し餌を食う。そこを網で掬う』
 早速、2匹を逃し餌をやった。すると久しぶりに見る黒い塊が恐る恐る水面に上がってきた。捕まえようとしたが、すぐに潜ってしまった。危険を感じたのだろう。なかなか顔を出さない。
 とにかくじっと粘る。ワシの中の中学生は数時間でも集中できる。そこに宇宙を見ているのだ。
 なんと! この作戦は見事に成功したのであった。銀河が見えた!
 ガハハハ、これで一安心。