2015年8月31日月曜日

[5360] 付箋


前から青い猫の本が気になると言っていた女性。
「今読み終えました 付箋 全てのpに付箋と拍手  本の表紙の猫の色が なぜ青なのか 読み終えた今 なんとなく理解できたようです...  透明な 水着いれみたいな 小さなbagに 青い猫が見えるように 歩けることが ページめくりめくる誇りでもあります これから 何度も読むごとに 誇りが ふえてゆくのだと想うのです 土に頬よせて 未知を 探しているのだけれど 今 が かけがえないもの 沁みてます 最後がぐっときてます」
 全てのページに付箋ってのが嬉しいですね。ところで実際送られて来た感想はもっと長く、文字と文字の間が空いていて段落もいっぱいあり、海の中を漂う揺れるクラゲのような詩的文章だった。あまりにも広い海で溺れそうだったのでギュッと縮めました。それでも揺れるわ‥‥

2015年8月30日日曜日

[5359] 朔日


伊勢のおかげ横丁名物、写真の『踊るじいちゃん猫』の朔日(ついたち)シリーズの一つができたので送った。
 伊勢には、毎月一日に普段より早く起きて、神宮へお参りする『朔日参り』というならわしがある。無事に過ごした前の月を感謝し、また新しい月の無事を願って祈る。
 この『朔日参り』のお客さんを迎えるために『赤福』では、昭和53年から、その月ならではの餅菓子『朔日餅』を作り始めた。これが人気でお客さんは朝3時ぐらいからやって来て並ぶ。
 じいちゃん猫も食べたくなったので、初めて並ぶことにした。早起きと肌寒さのせいでおしっこを漏らさぬようにパンパースを着けて並ぶのであった。
 パンパースじいちゃん猫(高さ5センチ)は、9月の朔日におかげ横丁内の招き猫の店『吉兆招福亭』にて販売致します。よろしく。

2015年8月29日土曜日

[5358] コミニュ


姪っ子が子供の頃から英語が好きで、今は英語が主体の大学に通っている。
 実家に帰っていたので、ちょいと英語のあれやこれやを御教授願ってみた。
 ところでもはや発音も何もかもペラペラだと思っていた。ところが聞くのは全然大丈夫なのだが、喋るのが苦手だと言う。
 彼女を見ていて思った、そりゃそうだ。だいたい日本語が「うるせい」だの「つまらん」だのコミニュケーションを拒絶する言葉ばっかりだもの。せっかく英語が聞き取れるのに会話ができないもったいないブーな娘じゃ!
 言葉はキャッチボール、ドッチボール、ドッチにしろキャッチしたら投げ返して、我と来て遊べや言のない娘ブー。

[5357] 誕生日


実は今日、ワシの誕生日。両親が久しぶりになにげに来たが、別に誕生日だから来たわけではないので、ワシの誕生日ということは言わず、さっさと帰ってもらって、誕生パーティの準備。
 夜は毎年恒例のお姉さんとワシの好きな作家の男性、この二人がやって来て、誕生パーティ。
 けっこう飲み食いしました。
 58才になりました。
 フンだ!

2015年8月27日木曜日

[5356] ポトス


トイレのポトス。
ガラス瓶に水を入れ栄養も与えず、ただ差し込んでいるだけ。
数年、生きている。
それもちゃんと新しい葉が何枚も出て成長しているのだ。
単純に思う。
水だけでなんで葉ができるのだろう? 
不思議だ。
たぶん水の中のミネラルや空気中のなんとか、僅かな日光、それが栄養になっているんだろうと思うけど、水と空気と日光なんて、ありふれたなんでもないものだ。
こういう当たり前の何気ない水や目に見えない空気や日光こそ守らなければいけないものなんだろうな。
自分が大切なら何よりも先行して、これらをまず守ることが自分のためだろう。
いつも便座に座って、目の前のこれを見る度に思うんこ。

2015年8月26日水曜日

[5355] 道中極楽

絵日記の一つを基本にして英語の日記を書く。SAM先生が楽しめるように、間違いだらけの翻訳辞書などなるべく使わないで、新しい単語もなるべく使わないで、自分の知っている数少ない単語でイメージを膨らます。頭の中の蒸気機関車がポンポンになる。
 書いた英語日記を読む。SAM先生が聞いて読んで文章をチェックする。「英語では聞いたことのない表現だけど、すごく詩的で面白い」と褒めてくれる。SAM先生を通して英語圏の多くの人々に共感してもらったようで嬉しい。
 そんなワシの日記を何度か聞いたSAM先生が今日、英語詩集を持ってきてくれた。二編ほど読んだが、面白い。英語の詩のニュアンスが解りそうだ。
 知らないうちにワシという機関車は違う次元へ向かっているような、いったいワシはどこへ行くのだろう?
 目的地は知らないが道中は極めて楽しい。

2015年8月25日火曜日

[5354] 新鮮側


猫祭りの作品作りがあるけど、気晴らしに薪割りをやる。どっと疲れ、午後、思わぬいい作品ができた。
 『解る』っていうのは何かが見えていいんだけど、解っているものはもはや見えているからつまらない。だから『解らない』がすごく新鮮に見える。
 『こだわる』っていうのはずいぶん探求できて何かが見えそうだけど、こだわっているから周りが見えない。窮屈なんだな。だから『こだわらない』っていうのがすごく新鮮に見える。
 『解る・こだわる』より『解らない・こだわらない』側に少し傾いたものの方が未来が少し明確に見えると感じた。
(写真はわざと傾けているだけで、ほんとは真直ぐだよ)

2015年8月24日月曜日

[5353] tokyo ROUGE


この間『んだニャー祭り』で踊ってくれたtokyo ROUGEの演出家がやって来た。
 半年ほど前、秋の公演内容など聞いて、このために猫と馬を作った。それが出ているポスターを持ってきてくれたのだ。
 ワシの猫・馬は娘さん達が主役なので控えめに真ん中下に出てます。なんかうねうねしているオナゴ共を他所に、ワシの猫は遠く空に旅立つ、、のつもりが、隆起しているように見えなくもない‥‥
 よく見るとタイトルCASINO REVUE の下に「運がいいとか悪いとか人は時々口にするけれど‥‥」と書かれている。なんじゃろ? ちょいと気になった。
 公演日 10/26,27 場所 赤坂BLITZ。下記がホームページです。
http://tokyo-rouge.net/new/

2015年8月23日日曜日

[5352] 朝仕事


朝5時半起床。村の草刈り行事。一昨日、自分ちの庭の草刈りで腰を痛めているので、ズル休みを考えたが、この村の人口も減っているし、草刈りしているのはもう年寄りばかり。ここ山形に引っ越して来た理由に、自然を満喫する生活はもちろん、村とのコミュニケーション。これが意外と大事だと心底思っている。
 大汗かいて草刈りも終わり、草を集めている80過ぎのお婆ちゃんに「疲れたね」と言ったら、「朝仕事は疲れないよ」と言われた。ガーン! 確かにそれほど疲れたわけではない。面倒だと思っているからそう思うだけで、実は大したことない。そうか! お百姓さんが元気で長生きなのは朝仕事というものをやっているからだ。
 よし! もう一度寝ようと思ったけど仕事じゃ。もうすぐ毎年恒例の伊勢・瀬戸の来る福招き猫まつりだ。(写真は新幹線でビューンと伊勢・瀬戸への図)

2015年8月22日土曜日

[5351] 生んだ


小説『自由自在堂』を手に入れたサトウマミさんのブログから。
「赤川花火大会が始まるまでの間にこの本を読んでみる。
山形が生んだ猫作家もりわじんさんの本!
こないだまで個展やってたけど、行けなかったので代わりに購入ー」
 あんがとさん。
山形が生んだってのが妙だな。
村山市が生んだとも言われるし。
もっと追求すればワシの母親が生んだもりわじんだ。
もっともっと追求すればワシ個人の賜物だろう。
もっともっともっと追求すれば、ワシを構成している食べ物や空気や水のおかげだろう。
もっともっともっともっと追求すれば、食べ物や空気や水を蓄えているこの地球のおかげだろう。
ってことで地球が生んだもりわじんでした。

2015年8月21日金曜日

[5350] 次


昨日の草刈りの疲れと腰痛でかなりカッたるい。
夜中吐きそうになって目が覚めた。
仕事のやる気がイマイチだ。
二人展をやっている真室川の蔵ギャラリーに出かける。
新庄市以北に来るのは初めてだ。
少しずつだがワシの行動範囲も広がっているみたい。
風景や会場の蔵や作品をじっくり眺める。
久しぶりに他人の作品を眺めたせいか、夜、雨降る庭で風呂上がりのビールを飲んでいたら、いきなり次の作品のアイデアが降って来た。
ワーオ! ヤバかった!
知らず知らずのうちにマンネリや妥協をするところだった。
さてと、次の新作だ!

2015年8月20日木曜日

[5349] 腰


最近 忙しく、何が忙しい 忘れてしまたが、庭の草 伸び放題 してしまた。
昨日今日 かなり涼しいので草刈り楽だ。
が、草ボーボー、いつもの二倍ぐらいの時間と労力。
やっと草刈りを終えた 途端、腰。
二日間キツい、まだ本モノじゃないから いいけど、ぎっくり腰一歩手前。
目の下ヒクヒク かなり疲れている。
刈った草集めて 捨てねば、あ~、もうダメよ、寝よ。
午後 打ち合わせ、疲れ 腰不自由 頭の回転悪い、何喋っているのか。
英語習うもいいけど、日本語 失いつつある、アー、アー

2015年8月19日水曜日

[5348] 情熱


今日は英会話。二日前辺りから頭の中を英語がちらつき予習が始る。だいたい日本語だって徐々に忘れているのに新しい英単語などトンでもハップン。アー、ウー‥。
 会話がお終わり、そのあと復習。たった一時間で四日間薪割りしてたぐらいの疲労だ。たぶんワシの内部がすごい燃えているんだろうね。まあ見てろ! 数年後には英語だって自由自在に喋ってやる! もともと字も書けなかった小僧が人様に褒められるような小説書いたし、訛ってウとかアとか唸ることしかできなかった知恵おくれの田舎もんが、堂々と都会の女性を言葉で舐め回せるようになった。今度は英語で世界中の女性をイカしてやるのだ、ガハハハ‥‥、その頃にはフガフガのスケベジジィだけど。なんてね。

2015年8月18日火曜日

[5347] 何一つ


亡くなられた猫を制作して欲しいとお客さんが尋ねて来られた。
 彼女は50半ば、なんと今年、歌手に目覚め、いろんなステージで歌い始めたらしい。すごいなぁ。ワシもこの歳で小説書いたので、そのマンネリ化した日常のステップアップをやる人の苦労や勇気などが理解できる。いろんな人が他人に頼らず自分の殻を破って欲しいと思う。なぜならワシは小説を書いたおかげで、本を一冊書いたというだけでなく、『もりわじん書店』というこれまで考えもしなかった世間に出る妙なパフォーマンスもできた。引き蘢りだった自分が一回り大きくなったような、気力も出てきて可能性が広がり、今までこうだと思っていた思考も小ちゃい小ちゃいと吹っ飛んでしまい、ものすごい心地良さを感じているのだ。
 自分への結論はまだまだ出さない方がいい、まだ何一つ終わったわけじゃないから。

2015年8月17日月曜日

[5346] 母娘愛


この間の個展でのこと。
 母と娘さんがやって来た。娘さんは二十代前半。お母さんが『自由自在堂』を読んだらしく、しきりに娘さんにこの小説を薦める。
 次の日、別のお母さん(もう二冊買っている)が娘に読ませたいともう一冊小説を求めにやって来た。
 へぇ~、じゃあ、お母さん方は、あの変なシーンもあのような卑猥なシーンも全部読んだ上で、年頃の娘さんにそこもあそこも読ませたいわけだ。素晴らしい母娘だと思った。母娘愛というものでもあるのだろうか? ワシが父親にこの本を薦められたら、たぶん「ふざけるな!」と断るだろう。
 でもいい本やいい映画は人に薦めたくなるのが人の真っ当な気持ちだろう。
 ワシはワシの小説『自由自在堂』を皆さんに薦めます。こんなことを主張するのは、思った以上の高評価を得ているので、自分の小説に自信がついたのだ。

2015年8月16日日曜日

[5345] 世捨人


『もりわじん書店』がきっかけで、新庄のキトキトマルシェにフリマ参加を勧められ、縁だと思い、今日は家の倉庫にある雑貨や物入れや骨董物などいろいろ持って出かける。もちろんこういうところには必要な看板、前の看板の絵を直して作った。タイトル『summer time 向日葵』。
 出店コンセプトは、林の中、軽トラで暮らしている世捨人が遠くどこかに旅立つので、自分の使用していた生活雑貨をフリマしますという風景だ。ほんとなら生活感を見せるために木から木ヘロープを張り、洗濯物のように衣服をさげたかったけど、木が大き過ぎた。こういうものは人々との触れ合いを良しとし売り上げは期待しない。しかし意外と人気、世捨人の旅の資金ができたとさ。あんがと。

2015年8月15日土曜日

[5344] 70年後談話


●70年後への談話
2015年:「70年先を考えて、今、ここに小さな木々を植える。木々も人の子もこれから先の美しい未来がある。彼らは別に未来など考えず毎日を楽しんで成長するだろう。自分は今の小さい木々に水や栄養をやりながら、遠い将来の姿を想像し、森の中にいるような気になって癒される」
●70年後の談話
2085年:「あれ! 植えた木がない? 木々は伐採され荒れ地。人もいない。過疎化に加え放射能? それとも人々は戦場に行ってしまったのだろうか?
Everyone's gone to the moon.
What will happen now?
Everyone's gone to the moon.
There's nobody left.
Everyone's gone to the moon.
(song:Nina Simone)」
さてと、現実に戻って目の前の木に水をやる。そうだ、あそこにエニシダを植えよう。アンズも植えよう。コブシも植えよう。アカシア、ジンチョウゲ、ブットレア、‥‥

2015年8月14日金曜日

[5343] エクスタシー


自分の足元に気付かず
他所ばっかりに気を留めて
うだうだ愚にもつかぬ事に
感情を左右され
余計な事を考えてる
これを『逃避』と言う
意識は頭にあって
足にはない
足から逃避して一番遠い頭
頭で考えてもダメだ
実際に前に進めているのは足だ
動物でいうなら四本の足
つまり足と手さ
さー、足を使い歩こう
手を使い粘土をいじる
いつの間にか粘土いじりに没頭する
そう『頭が没する』んですよ
没我、忘我
英語でエクスタシー

2015年8月13日木曜日

[5342] 墓参り


そうか今日はお盆か。
 外は朝から大雨で、この間までの猛暑はどこへやら、もう秋が来てしまったかのように涼しい。家の中では上半身裸、下半身は薄い透け透けのカラフルステテコだったが、今日は少々厚手の短パンになった。上半身はあいも変わらず裸だけど。
 墓参りに実家に出かける。とりあえず墓参りだから正装のつもりで長袖のシャツと長いズボンに着替える。
 実家はというと、みんな元気そうで良し。墓参りし餅などゴチソウになり、帰る。
 一年にたった一度のなんでもない妙な日だった。

2015年8月12日水曜日

[5341] 毒


え! デッキにヘビ! 毒持つヤマカガシは何度か庭で見たから、それかと思い灯りをつけて見たら安心のシマヘビだった。ヨゾが捕まえてここに置いて、飽きてしまったのでほっぽらかしたのだろう。
 ピニャモがペシペシ猫パンチを与えている。このあとヘビを噛もうとして逆に噛みつかれ、ヘビがピニャモの鼻にぶら下がっていた。
 猫は毒のあるマムシやヤマカガシでもパンチするだろう。勇気があると思う。そんな毒ヘビにこのように噛み付かれてしまうこともあるだろう。毒にやられないのだろうか? 
 ワシも若い頃は毒に立ち向かう勇気も少々あったが、最近は遠くから知らんぷりして棒で突いている感じだな。でも棒の先に毒塗ってたりして。

2015年8月11日火曜日

[5340] 満ち満ち


『自由自在堂』を読んだ女性からの嬉しい感想です。
「『自由自在堂』、すぐに一気に読んじゃいました。すごく面白かったですし、ホロリとしました。
 気持ちのいい音楽みたいなテンポと言葉と意表をつく展開と、スケベとステキ、テンサイとヘンタイとの混在と‥‥
 引き込まれて巻き込まれて楽しんで感動できました。
 本を読むのは好きですが、今まで知らなかった新しい面白さに満ち満ちた本でした」
 最後の一行が、もうかなり嬉しいね。
 読む人にこのような感じを与えたのは、たぶんワシは物書きではなく物作りだからだろう。かなりのスピードで粘土をいじり、それらがまとまって『泣き猫百覧会』のような物語や世界を作る。そのテンポが身に付いているので、物書きとは一風違った新しい面白さが出たのかもしれない。やはり稀な奇書かもね。
 写真は昔に富士急ハイランド用に作った手ぬぐい『今ふくぞう君と愛のしずくちゃんのラブ物語』です。

2015年8月10日月曜日

[5339] 家畜人


安保がなんだか知らないけどバリバリ肯定のヤツがやって来たので、何で賛成なの? と聞いてみた。
「中国・ロシアがこっちを舐めている。嫌い。目に物言わせてやる。それに甘っちょろい最近の若者は戦争へ行って厳しさを味わえばいいのだ」てなこと言ってたような。
 昨今、キナ臭い世の中に反応してか自衛隊の退職者が増えているらしい。そこでアメリカの真似して、就職につけない貧しい学生を金で釣って、軍隊希望者を募るという。
 子供は親や大人の拙い思考の犠牲になって、大人は国の浅ましい思考の犠牲になって、国は強国のあざとい思考の犠牲になって、みんな権力、権威、威信にプライド、そんな不自由なものの犠牲になって死んじゃうわけだ。
 子供は家畜、大人は鬼畜、狭い檻の日本ちゃちゃちゃ。
 戦うべきは、敵国ではなく、己の中に居座る不自由という下らん思考だと思うけどなぁ。

2015年8月9日日曜日

[5338] 完成に至る


小説『自由自在堂』の本の表紙の猫を粘土いじりする。
 もうすぐ招き猫祭りだけど、この猫は招いてない。でも身体の奥底で、この猫を作れと言っているような気がするのだ。
 よくよく考えてみれば『自由自在堂』の本の内容はある意味では初めての招き猫祭りをやるまでの話だ。その表紙なのだから、この猫は招き猫の原始の姿なのかもしれない。物事はいきなりあるわけじゃなく、さまざまなプロセスを通って完成に近づいている。この作品は福を招くための重要な形態をしているんだと思うな。そういや前方後円墳に似てるな‥‥
 アリストテレスは言った。
「人間とは、自己の自然本性の完成をめざして努力しつつ、善く生きることを目指す人々の共同体をつくることで完成に至る、という独特の自然本性を有する動物である」

2015年8月8日土曜日

[5337] 寺フェス


今日は朝日町若宮寺の『寺フェス』。
 初めてのところなので少々緊張しながら書店をオープン。飲食屋台は数件あるが、物販、それも書店なんて変わり種はワシだけ。お客さんも「なんで本屋?」ってな顔で通り過ぎてゆく。こりゃぁ、ダメだな。どうせ期待などしていなかったのだから、気分が滅入る筈もなく、知人達とビール飲んで音楽聞いてだらだらしていた。ところが通る人々に「いらっしゃい」と声かければ、ここは炎天下の楽しいフェスティバル、みんな気分は少しだけハイ。「こんなところに本屋。へぇ~、面白い」と覗いてみようとやって来る。なんてことない、結構、小説『自由自在堂』は売れたのでありました。やっぱ青空書店面白いわ。またやろうかな。
 書店主「毎度ありがとうございました」
 作家「読んだら感想聞かせてね」

2015年8月7日金曜日

[5336] 出張

明日は山形県朝日町の若宮寺での寺フェスに『もりわじん書店』出張オープン致します。
いろんなミュージシャンに加わりこの寺の坊さんミュージシャン、それに住職の説法もあるそうです。
個展に来られなかった朝日町近辺の方々に出張青空書店です。
粘土作品ではなく本が主だけど。
ワシの本に『神仏百覧会』という仏像猫の写真集があるから、仏繋がりですね。
もともと籠って作品作りが本職だから、山形に5年いるけどほとんどどこにも行ってない。
もちろん朝日町など行ったことも、どこにあるかも解らない。
そこでこういう青空書店なるものを自分の仕事内に入れ込んだ。
そうすりゃ知らないところに旅ができる。
でも今年はこれが最後かな、やはり移動は慣れないわ。
写真は新庄での青空書店。

2015年8月6日木曜日

[5335] 商店猫


6年前から始ったプロジェクト『伊勢神宮参道のおかげ横丁の商店猫』の記事が伊勢の中日新聞に出た。
 そうか、もう来月だ!
 やっと終わったばかりの地元『んだニャー祭り』の疲れを取る暇もなく、差し迫った毎年恒例の伊勢と瀬戸の『来る福招き猫祭り』の作品制作に取りかからねばならぬ。
 あ~いそがし、あ~いそがし。

[5334] 慰労会


今晩は今回の『んだニャー祭り』で市民盛り上げに貢献したおいしいごはんの会の人々と庭で慰労会。久しぶりの庭パーティです。大好きなファイヤーもやりました。明日からまたガンバンベー

2015年8月4日火曜日

[5333] 爽快


個展最終日。
 思った以上に小説『自由自在堂』も人気でした。サインをしたときのお客さんの名前の下書きを見たら、ずいぶん女性の読者が多いことにびっくり。
 インターネットで小説を買った女性のお客さんがサインをもらいに本を持ってやって来た。感想を聞いたら「Amazonや他の評価でエロスのことを耳にしていたけど、全然そんなことない。とても重要な挿入シーンです。それどころか小説として最後はほんとに爽快な気分になりました」だって。
 最後の爽快感を味わってくれたことがワシには嬉しい。小説も映画もそうだけど、最初と最後は難しいよね。まあ中身も大事だけど。
 写真はだんだんに並んでみました。
 暑い中、来場してくれたお客さん大変ありがとうございました。
 また来年お待ちしております。

2015年8月3日月曜日

[5332] サバイバル教本


生物(植物・動物)にとって死活的に必要な外界情報は三つしかないらしい。
一、自身にとって必要なもの。
二、自身にとって関係のないもの。
三、自身にとって危険なもの。
 原始的な生物でもこの三つの仕分け能力は備わっているとさ。

 自分が小説『自由自在堂』に書くにあたって、
一、生きるのに本当に必要なものとは? 
二、解らないことは書けない関係ない。
三、危険を避ける方法とは? 
 確かに上記の三つを検討した気がする。
 結果、『自由自在堂』は、いわゆるサバイバル教本でもある。

2015年8月2日日曜日

[5331] バタバタモーニング


日曜日。まずは起きて家に風を通すために全ての窓を開ける。アトリエの梁に這わせているポトスに水をやる。それから玄関側と庭の鉢植えに水をやり、庭にも水をまく。アトリエに戻り、猫の毛が舞う床を歯ブラシ加えながら掃除機をかける。メダカにえさをやり、カメのエサを準備する。カメのエサは水に付けてふやかしてから手であげるのだ。そして水シャワーを浴びる。ここまで一時間以上を費やす。
 SSは猫にエサをやり、保存食の準備、住居側の掃除。庭に出てピニャモと憩いのひととき。畑のトマト、ブロッコリーの葉、ラディッシュの葉、ホウレンソウ、セロリ、パプリカを採り、ミキサーにグレープフルーツもしくはバナナ、キューイを入れ、スムージーを作る。一緒にラジオ体操してから、それを飲んで、窓を閉めて個展会場に出かける。
 さすが日曜日、お客さん来てます。写真は英語の先生家族。
 あっ! 家の中の鉢に水、カメにエサ、忘れた。

2015年8月1日土曜日

[5330] 風


暑いっすね。
ワシ、浴衣です。
お花かお茶のお師匠さんって言われます。
今日は土曜なのでお客さんも多いと思い、早くから会場に出かけた。
暑いせいだろうね、午前は一人だけ。
その後はお客も来ないし、メシは食ったし、うんこはした。
この暑さ、だんだん眠くなってきた。
うつらうつらしていたら風が吹いて、少々涼しくなった。
目を開けると風とともに遠くからのお客さんが次々と現れた。
風ってお客? 
あっ! 
宮沢賢治の『風の又三郎』が過った。
なんか心地良い日だったわ。