2015年5月31日日曜日

[5268] 青空書店

今日はピクニック気分で楽しめればと青空市に参加。
ほとんど冗談半分で『もりわじん書店』をやった。
ところがここにしかない今だけオープンの珍書店。
ここで『自由自在堂』を手に入れたい。
読みたかったという人がずいぶん多い。
Face Bookで噂を知った。
遠くは新潟からの男性お客さん。
この挿絵が好きと子だくさんの女性。
まあ思いのほか人気なのでビックリ。
期待しなかっただけに楽しい初書店でした。
おかげで鼻の頭だけ日焼けしてヒリヒリしてます。

2015年5月30日土曜日

[5267] 寅さん

さてと明日は『ごろつき市』にて、小説やワガジン本の行商です。
なんか『ごろつき』だし『自由自在』だし、寅さんになった気分ですわ。
 ところで、最近のワシのうんこは猫のうんこみたいだ。
ぽろんぽろんと出て、拭く必要がない。
猫ハウスに住んで猫と暮らし猫作品を生業としているせいだろうか。
もはやトイレットペーパーはワシに必要ないのかもしれない。
ワシ「猫のお尻になっちゃったよ!」
SS「舐めれば」
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ワシ「とどかない!」

2015年5月29日金曜日

[5266] 書店

明後日31日は最上徳内記念館の庭での『ごろつき市』。
ワシは『もりわじん書店』を出店します。
なにせ稀な奇書と言わしめた小説『自由自在堂』。
大手の出版社も巨大な本屋も後押ししてくれる超代弁者もいない。
金かけるのは、はしたない。
巨大幻想の日本国家に頼ったら国奴隷の模範囚みたい。
とにかく長いものや大きなものに巻かれたら不自由不自在になってしまう。
そういうものには頼らない。
まあ口で言う程徹底しているわけでないけど、基本は地道に一歩一歩。
一日一日をちゃんと歩くこと。
一人一人にちゃんと読んでもらうこと。
てことで書店の看板を作りました。

2015年5月28日木曜日

[5265] 池復活

池がとうとう復活しました。バンザーイ!
中に10個のスイレン鉢を入れる。
でもスイレンは7種類。
水を入れること数十分。
なみなみと水が満たされ、やっと待望の池です。
とりあえずアクが出ているか心配。
そこで金魚は一先ず置いといて、まずはメダカ3匹を入れる。
あと小さいタニシ。
夜は池見ながらビール。

2015年5月27日水曜日

[5264] フェロモン


最近、権力者に追随した語気の強い意見をよくネットで見かける。蟻の組織と同じようなものでフェロモンの命令のまま行動し自分の意見がないように感じる。それが自分の本心なんだと思い込み他人にまで強要する。
 集団行動を促すような正しそうな意見を見たり聞いたりし、それが自分の意見と同じだなんて思ったりしたら、その正しそうな意見こそが蟻でいうところのフェロモンだと思った方がいいよ。自分が今、長いものに巻かれている事に気付いてくれればいいんだけどね。どうせ巻かれるなら短いものの方がまだいい。
 ヤバくなったらすぐにも逃げられるから。

2015年5月26日火曜日

[5263] マージナルマン

『自由自在堂』を読んだ方のブログに、これぞという小説を発見したみたいな表現があった。これが嬉しかったので勝手に部分抜粋。
「活字中毒の僕が、突然本を読めなくなった。読めない日が一年続き、少しずつ読めるようになって、最近は興味あるマージナルマンと定義されている人たちや一休宗純や蓮如さんのお話を読んでいる。そして久しぶりに小説を読んでいる。それが『自由自在堂』。この小説は本当に面白い。読み始めたら、自分の幻想の中にある青春じゃなくて、かっこよくないリアルなロックだけを信じていた自分の若いころにいきなり連れていかれた。甘い思い出じゃなくて恥ずかしくて痛い自分。どこか隠し切れない人間の営みの生な匂い。読んでて、忘れてた時間を思い出しました。
 文章の中に面取りしてないキラキラした破片と痛みを感じます!」
 嬉しい感想ありがとう。ところでマージナルマンという概念に興味ありますね。

2015年5月25日月曜日

[5262] 生け贄

池に金魚などが映えるように黒いペンキを塗る。
ふと『池』繋がりで『生け贄』が思い浮かんだ
大昔、部族の繁栄のために生け贄という風習があったという。
今は文明が発達したのでそういうものは無くなった筈である。
ところが最近、民族のためや国のために命を捨てるというような言葉を耳にする。
これは言葉を変えただけのただの生け贄だと思うな。
人はなかなか進歩できないようだ。 

2015年5月24日日曜日

[5261] アク

さて池です。
底をコンクリートで埋めたので、アク抜きをしないと金魚は飼えない。
昔は藁や米ぬか・ミョウバンなどでアク抜きをしたそうだが、一ヶ月ぐらいかかってしまうらしい。そこで溶剤を買ってやる。アク抜きしたのに池にコイを入れたら、次の日、プカプカ浮かんでいたという話を聞いたから、慎重にやらねばならないようだ。
 ところでコンクリートの寿命はたった100年。
ところが中国で5000年前のコンクリートが発見された。
アクの働きで表面が大理石化し内部浸食を防いだんだって。
同じ名前の『悪』も使い方次第なのかもね。

2015年5月23日土曜日

[5260] デッキ完成

池はまだだけど、タイルデッキがやっとできました。
芝生は日陰になると育ちが悪いし、物を置けばそこが枯れる。
だからこれまで椅子もテーブルも植木鉢も何も置けなかった。
日除けさえ置けないので、日中ここで寛ぐ事はほとんどなかった。
 これからはここで寛ぐのだ! 
ちょうど、ワシが結婚証人になった若者が両親を連れてやってきた。
初寛ぎをやってみたさ。
ここで結婚式をやりたいみたいな事言っていた。
 金とるぞ!

2015年5月22日金曜日

[5259] 創造力

レストランで店員が箸を落とした。
それに対して怒ったヤツがいた。
『箸が転んでもおかしい年頃』という言葉がある。
そんな年頃ではないけど、見ている風景が微妙に変わったのだからおかしい筈だ。
『おかしい』ってのは創造だと思う。
もしかしたら箸が転んだあと床に立ったかもしれないではないか、それも二本同時に。
外まで転げて、犬がくわえて戻ってくるかもしれないではないか。
外に転げたので外に出たら、いきなりレストランが爆発して、命拾いするかもしれないではないか。
感情や理屈ではなく、おかしい創造力で前に進んでみてはどうだろう。

2015年5月21日木曜日

[5258] 愛

毎週一回イギリス人の英語の先生から英会話を習っている。もう今更遅いだろうと諦める人もいるだろうけど、昨日の絵日記に書いた『新しい』と同じように『遅い』は『早い』でもある。つまり今がチャンスなのだ。
 大昔に英語を勉強してた頃の数ページしか使ってないノートがあったので、それを使うことに。表紙を捲ったらなんかいい感じの日本語の文章が書いてあった。

「あなた方は、お互いに忍び合い、責めるべきことがあっても赦し合いなさい。そして愛を身につけなさい。愛はすべてを完成させるきずなです」

2015年5月20日水曜日

[5257] 新しい

『未来は新しい、過去は古い』
これは当たり前のことだ。
しかしワシの未来は爺さんであるから古い。
過去のワシは若者で今よりは新しい。
つまり今現在、『未来は新しい』と『未来は古い』という考えが同時にあるわけだ。
これはトンチではない。
ただ単に大事なことだと思う。

2015年5月19日火曜日

[5256] 不器用

昨日からタイル貼りの職人さんが来ている。
 職人さんがいる間は庭の柵が開けっ放しなので、朝から仕事が終わるまで、猫を家の中に閉じ込めている。職人さんは終わって帰るときワシに一声かける。その後、庭の柵を閉め、猫を庭に出す。猫は喜び庭駆け回る。
 ところでタイル貼りの職人さん、昨日はいつの間にかいなくなっていた。道具類はそのままだ。どこかに用を足しにいったのか? それとも帰ったのか? 柵を閉めていいのかどうか解らない?? 
 夕方5時を過ぎても帰ってこないので、庭を回ってみた。休憩するところの菓子お盆に文字の書かれた紙切れがあった。
『ごちそうさまでした。おいしかったです』
 あー美しい、寡黙で不器用、無垢な魂を感じた瞬間でした。

2015年5月18日月曜日

[5255] アート

小説『自由自在堂』を読んでの嬉しい投稿。
「アートってなんだ? という問いにちゃんと答えられる人って少ないと思うんですね。もちろん自分だってわかんなかった。それにきちんと答えをくださったのはこの方だけでした。ふだん、芸術家の作品を見たとき、その作家の文章を読んでみたいと思いませんか。文章なら自分にも理解できそうな気がするからでしょうか。でも大抵は難解なだけで裏切られるんですよね。根底にある、アートってなんだ? っていう問いには答えてくれない。でもこの本は、この方の作品と同じで裏切らない」
 あまり褒められ慣れしてないので照れてます。
『アート』を気にかけて読んで感じてくれた事は実に嬉しい。
 写真は自分のアート作品の前で「どや」と気取るワシ(北鎌倉古民家ミュージアム)。

2015年5月17日日曜日

[5254] ルンペン

天気はいいが風が強い。
 車で一時間ぐらい。
新庄市『キトキトマルシェ』に椅子とテーブルを持ってピクニック気分。
ここは養蚕試験場跡地で大きな木々が林立し、古い建物が並んでいる。出店が数十店、ライブありの賑やかさ。
 写真はここの明るいルンペンバンド。
まあどうでもいいバンドだけど、笑顔のルンペンと日向ぼっこしているノラ猫がいなくなったら、社会は危ういと思った方がいいかもね。
 日焼けしたさ。

2015年5月16日土曜日

[5253] 不安

庭改造していて発見。
池と家の間にあるアルミのサニースルー、これがやけにブヨンブヨンする。
去年、少し不安だったが、大丈夫だろうと思って、ここでバンドのライブをやった。
前からネジが少々緩んでいたのかもしれないが、あの時のドラムの振動やらでもっと緩んだのだろう。
ヤバかったですね。
外れて落ちてケガしていたかもしれない。
やはり自分のその微妙な不安感覚を無視しないで、念には念を入れるべきっすね。
それでも不安が残るなら止めましょう。

2015年5月15日金曜日

[5252] 左官

デッキと池にコンクリートを流し込み、左官じいさんが表面を『こて』で平らにしてゆく。これは見てて面白かった。
 左官じいさんはコンクリート海原の中で暴れる怪物を発見。彼は黙して語らず、荒れ狂う海の中に入り、サファーの如くうねる波と一体化する。いきなり手に持った『こて』を高波のてっぺんにピタッと! その瞬間、怪物は暴れる事を止める。滑るような優しい『こて』さばきに怪物の興奮は徐々になだめられてゆく。見る見るうちに怪物は深海へと姿を消し、波は消える。そして静寂がおとずれる。カッコいい。
「頭は筋肉だよ」ってなこと言って謙遜するが、かなり精巧ないい筋肉だと思う。
 喧々諤々五月蝿い社会もその『こて』で静まり返しちゃってくれ!

2015年5月14日木曜日

[5251] モラル

父親のところに来たお客さんが「息子さんの小説を読みたいので売ってくれ」と言った、のに、、のにだ! 
 あの面倒な父親、「けづげだなもの読むもんでねぇ!」と追い返したらしい。
(訳:「こんなくだらない下品なふざけた糞のようなものを貴方のような上品でモラルのある方が読むべきではない。読めば日本人だけに留まらず世界人類が滅亡する事にもなりかねない」)
 なんでわざわざ読みたい人を断るかね! ほんとアッパレな父親だ。
 モラルというのは広大無辺な自由自在という全体のほんの小さな部分に過ぎない。部分に全体を任せる必要はない。全体の中にモラルがあるんだから。
 写真はマッピョがくわえて持ってきた手袋三つ。見事に真直ぐ一列に並んでいる。これがモラルのような気がした。

2015年5月13日水曜日

[5250] 稀

小説『自由自在堂』を増刷するよ、とあの面倒な父親に言ったら「エロチックな部分は省くのか?」だって。
ふふ、余程気になるらしいな。
エロを省いたらベストセラーになってしまうかも。
広く知れ渡るのは願っても無い事だけど、大事なものを省いてまで広める必要は今のところない。
知る人ぞ知る希少価値とかに魅力を感じる。
この小説を読んでくれた人の書評、『稀な奇書』って言葉、好きっすね。
 写真は稀な三毛猫のオス、もう金玉ないけど。

2015年5月12日火曜日

[5249] ちゃんと見

昼飯食ってたら、奇書『自由自在堂』の最初の方に出てくるあの面倒な父親が母親を連れてやってきた。
「ほれ息子だ。もう見えなくなるから、ちゃんと見とけ」と母親に何度も言う。
え! 失明? 聞いたら、母親が目が痛いというので病院に連れての帰りらしい。
今のところときどき痛むだけで何ともないみたい。
もう80も過ぎているし、いろんな所が悪くなるだろう。
しかし失明するわけでもないのに、この台詞、なんちゅう父親だ。
帰りがけ。
「ほれ息子の顔、ちゃんと見たか」とだめ押し。

2015年5月11日月曜日

[5248] デッキ改造

デッキは芝生を止めて、これからタイルデッキになるのだ。
 まずは芝生の下にあった良い土を庭に移動。これは簡単だったが問題はその次。ここにコンクリートを流し込むため、さらに土を十センチほど掘り起こさねばならない。ところがこの土が堅いの何の、ワシは手首を捻挫しているし、しんどい。SSがツルハシ持って手伝う。力強いさすがだが、もう二人とも降参っすね。バイトでも頼もうかと思ったが、バイトはかえってワシが気疲れする。やはりプロに頼もう。
 風呂上がり、デッキを見ながらビールを飲んでいて、閃いた。
 そうだミニ耕耘機で耕しちゃえばいいのだ! ダメかな?

2015年5月10日日曜日

[5247] 増刷

小説『自由自在堂』、おかげさまで売れ行きもよく初版本が少なくなってきている。地道な活動だから少ない冊数だけどね。でも早々と買っていただき、ほんと感謝です。みんな偉い! 
 そこで誤字など直して増刷を考えている。ワシは小説の賞とってるわけでなし、本屋に並ぶわけでもない。後押しもない代わりに邪魔するものもいない。タイトルのように自由自在だ。どうせならデザイン変えたりして、偉い先生の解説代わりに皆さんから貰った書評でも最後ページに入れたりして、ページ増やしたりして、もう文庫本にしたりして。
 まあ自分を知る人たちには、ある程度行き渡ったと思うから、これからはぽつぽつ読者を開拓しなければならない。本職の粘土猫だって、なんもない所から口コミで広がった。
 てことで読んで面白いと感じた方、どんどん口コミってくれ! よろしく!

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[5246] 芝生

芝生をやっと全部剥がした! そしてデッキから崖の方の新天地に貼り終えた。いや〜、大変でした。手首捻挫、足腰が痛い。
 ところで、芝生のなくなったデッキ、ここもそうだが、木々を数本植えたところとか、ユンボが通ったところとか、そこらじゅう土が剥き出しだ。猫共が土の上でごろんごろんして土だらけになって家の中に入ってくるので、家の中が土埃でさらさらする。清潔好きなワシには昔だったら耐えられない事であった。でも猫を飼ってからは諦めや変化に順応する性質が身に付き、ついでに掃除が苦にならない性格も身に付いた。
 面倒な事とは生涯面倒なわけでは無いという事だろうね。

2015年5月8日金曜日

[5245] 魔物

小説『自由自在堂』を読んで、ワシの父親のように頭がポンポン感じる人が少なからずいる。拒絶する人もいるだろう。ヌーディスト村に入って目の前の露な性器にぶち当ってしまい精神の開放を味わえなくなってしまうような。欲や苦難を乗り越え前に進もうぜ。
 例えばこんな話しがある。お釈迦さんは菩提樹の下で瞑想していたとき、魔物やエロ魔物などが妨害しにやって来たが、これらを悉く調伏し悟りを開いたという。自分の中の魔物を消せば外の魔物だって消えるさ。魔物に当って前に進めなかった人は、もう一度読んでその奥にある、あなたにもある筈の輝く無垢な魂に出会ってみてくださいな。
 輝く陽が射せば闇は消える。

2015年5月7日木曜日

[5244] WAgaJIN

◉WAgaJIN ワガジンについて
「東日本大震災をきっかけに2012年から始まったもりわじんのアートマガジン」
●ワガジン1(絵本)2012:『春フタタビ』
「旅しながら出会ったものたちの冷たい心のほころびをなおしてゆく猫のチャイ。いつもチャイの後ろをついてくるまだら模様の猫との物語」
●ワガジン2(立体作品集)2013:『神仏猫百覧会』
「長野県の大嶋山瑠璃寺から猫の薬師如来仏像の依頼を受け、それをきっかけに創作した神仏猫100体の作品集(表紙の猫が瑠璃寺にあります)」
●ワガジン3(立体作品集)2014:『おみくじ猫百覧会』
「病気で入院している知人へのお見舞いとして書いた100の言葉。その言葉からイメージした猫の立体作品。サイコロなどを使っておみくじ本として使う事のできる癒しの本です」
●ワガジン4(小説)2015:『自由自在堂』
「昔、世話になった東京の画材屋の自在堂の奥さんが急死した連絡を受ける。自在堂は今では全国各地で20年以上も続く『招き猫祭り』が最初に催されたところ。『猫神様』が生まれるまでの12年間、浮世離れした主人が営む画材屋自在堂を拠点に、アートを極めようとする若きアーティスト達の一見不埒でデタラメで狂気すら孕んだ日々を綴った物語」

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2015年5月6日水曜日

[5243] 発見

個展で自分が会場に居るのは今日まで、でも個展は5/18までやってます。

今回は実に久しぶりな人、懐かしい人、全然わからん人、インドであった人、京都からわざわざ来てくれた人、ドイツから来た人、FBの人、若者、怒った人、変な人、おかしな人、まあさまざまいろんな人が来てくれました。
ありがとうさん。
それから小説『自由自在堂』買ってくれた人あんがとね。
読んで進んで、ゲロゲロエロエロの魔物に負けないで、躓かないで、その向こうに見えてくる渇きを癒すコバルトブルーの湖を発見してください。
ファイト!
 

2015年5月5日火曜日

[5242] 若者

 今日は若者が多いな。
夢を追う若者はエネルギーがあって、ワシの小説『自由自在堂』に興味を示すからいい。そりゃそうだ。この小説は二十代から三十代半ばまでのどんどん固まってつまらなくなる精神と自由に向おうとする精神の拮抗を描いている。ちょうど合う世代だ。読んで羽ばたいてくださいな。
 写真は『わじん人形』の周りで騒ぐ若者です。

2015年5月4日月曜日

[5241] 彼

個展初日に来てくれて『自由自在堂』を買った彼が再び来て言った。
「小説読みました。二度読みました。すごいすごい、ほんとにすごいです。感動しました。最後のシーンはグッときました。泣きそうになりました」
 こんなに褒めるヤツはウソつきの類いのように思われそうだが、彼の言葉はワシを泣かせるほど嬉しいのだ。
 ワシが東京で初めての絵の個展をやったとき、唖然として見ていた彼はまだ高校生。数年後、彼は映画通になり誰も見ないようなマイナーな珍しい映画をワシに紹介する。ワシがいまだに年間100本も映画をみるのは彼のおかげだ。それから彼は稲垣足穂や写真の世界にハマりカメラマンになり、東京の銭湯や裏道や電柱の電灯などを撮り、自分の美を追求していった。そして今は活き活きと土方をやっている。ワシは彼の精神を非常に美しいと思っている。そこから吐かれた上記の言葉はこの上ない嬉しさなのです。
 

2015年5月3日日曜日

[5240] 駅弁

北鎌倉の個展会場へ、出発。
連休で快晴、新幹線込んでます。
この間東京からの帰りの新幹線で楽しみの弁当買おうと思っていたのに、うつらうつら寝てたら、売っている女性がいつの間にか通り過ぎていた。
今日もビールを買おうと思ったら、いつの間にか通り過ぎている。
これはしっかり目を開けてないと弁当が食えなくなると思った。
 弁当を持って女性はやって来た。
一言も喋らずにすたすたと急ぎ足で通り過ぎようとした。
過ぎ去ろうとする女性に声をかけ念願の弁当を手に入れた。
 弁当食っていたら、反対方向から女性がまた急ぎ足で通り過ぎた。
そのうしろからおじいさんが女性を追い掛けていった。
しかし女性は遥か彼方の車両に行ってしまっていたので、おじいさんは渋々戻って来た。
 この女性、自分の仕事を楽しんでないな、と思った。

2015年5月2日土曜日

[5239] 芝生移動

庭大改造は大きく三つ。
一つ目は庭木を植える、これは完了した。
二つ目は池を半分埋める。
三つ目が芝デッキを止めてタイルデッキにする。
今日は芝生移動作業です。
昨日焼いた芝デッキの芝生をベリベリと剥がして、くるくる巻きにして、コロコロ転がして新天地にパッと貼れるかと思ったら、簡単には剥がれないし、重いわ重いわ、ほんの少しをカットして運ぶだけでもうヘトヘト、息はゼイゼイ、汗はだらだら、筋肉はピキピキ、日焼けで皮膚はボーボー。
コツは掴んだのであとは個展帰ってからだね。
 写真は小説『自由自在堂』にもちらっと登場する大好きなブリューゲルの絵のよう。

2015年5月1日金曜日

[5238] 芝焼き

近所のおばちゃんがやってきて、庭の芝生を見て言った。
「うちのとおちゃんが枯れた芝生に火をつけていた。ちりちりと燃え広がるよ」
野火付けだ! 正式には芝焼きと言うらしい。
この芝生の枯れ草を取るのが面倒でどうしようか考えていたところだった。
今日は風もないので、どんなもんかと試しにライターでちょこっと火をつけてみた。
すると見る見るうちにちりちりちりちりと怖いほど燃え広がってゆく。
風が吹いて勢いが増す。
いや〜、大変だ! 裸のゴルフ嬢が焼けるぞ! マッハでスイングするんだ!
 何だろうこの興奮は? アホや。