2018年9月30日日曜日

[6486] 絵

●絵
壁があると思って絵を描く振りをしてみた。
絵を描く部屋だとするとまだ狭いな。
巷の売りに出されている土地60坪とか
更地のままだとすごく狭く見える。
でも家が建つとそれほどでもない。
ではその家の中で絵を描くとなると
感覚は元の更地になる。
つまり狭い。
暮らすことと絵を描くことは空間認識が違うようだ。
もしみんなが絵を描くようになったら
自分の部屋をウサギ小屋だと思うだろう。
気持ちは壁も屋根もない空へ飛び立ちたくなる。
それが自由という感覚かもしれない。
もしあなたがこれから家を建てるなら
大きな絵を飾れる壁を作ろうぜ!

2018年9月29日土曜日

[6485] 造り

造り
建築中のアトリエを見てて思う。
考えてみればワシはだいたい8年単位で引越しをしている。
東京時代は長いが
千葉の一軒家から、神奈川、山形と。
今回はこの家に住んで8年と数ヶ月。
引っ越さない代わりに
アトリエを建てている。
このぐらいの期間で飽きるのかもしれない。
もしくは脱皮をしているのかもしれない。
『猫造り』は千葉。
『庭造り』にハマって神奈川。
『家造り』設計して山形。
『絵造り』アトリエ。

2018年9月28日金曜日

[6484] 無口

●無口
  テントで覆ったアトリエの外にあるデッキ。やや乾いてからコンクリにコテをかけて舐めるように平らにするらしい。土建屋おじいさんは一言も喋らない人でトボトボ歩く。これまでただの一言も聞いたことがない。喋れない人なのだろうか? もう引退してもいいような歳に見える。本当に大丈夫なんだろうかと心配なおじいさんだ。
 夕方作業の人がみんな帰った。今日はこれで終わったかなと思ったら、おじいさん一人、暗くなって戻ってきて、現場に2灯ライトをつけて、頭にもライト、10センチ幅の所を歩いている。コンクリートの上に落ちちゃうんじゃないかと心配でずっと見てた。コテがけをやって夜8時ぐらいに帰った。一安心。
 ワシは風呂入ってワイン飲んでいい気分で外を見てみた。
 なんと! 現場にライトがついている! おじいさん、コテをかけている! 夕飯食って戻ってきたのだ。いつもなら絶対寝ている時間だろう。デッキなどは舐めるように平らにしなくてもいいのに。
 夜の10時、とうとう帰った。
 自分の仕事に責任感があるその姿、ボク感動です。すばらしい! おじいさんは無口。だから自慢もしない。黙々と自分に与えられた仕事をこなす。ワシなどは自慢ばかりして、口数多い。んー、見習おう!
 おじいさん、ボクは大変感動しました。ありがとう。

2018年9月27日木曜日

[6483] テント

テント
土建屋さんのおじさんは70歳近い。
写真は今朝の大雨の中。
これから生コンが入るので
雨よけのテントを張っているんだと思う。
僕がテント張ったのは
10年以上前の庭でのパーティだ。
それだってもう面倒でやる気がしない。
おじさんは毎日毎日
一日中あのような作業をしている。
今、僕は立ってるだけでも面倒になり
座って
観葉植物に付いたカイガラムシを
ピンセットで取っている。
あーミミッチィことしてるなぁと
おじさんたちを眺めてて思った。

2018年9月26日水曜日

[6482] 瀬戸猫祭り

瀬戸猫祭り
 もうすぐ瀬戸の猫祭り。
 92930日の二日間
 今回の瀬戸の個展は、ワシの自由の境地・壮大な叙事詩
『サ゜スウォスス オブ キャッツ 曼荼羅』です。
物語りは既に出来上がっていたものを、199235歳の時、その物語の主人公たちを猫で制作し発表した。その後2001年、谷中にギャラリー猫町ができたので、その柿落としとして作品を全部本焼き新しく作り変えて発表。
 そして今年、本を出版。
(途中、宮崎駿さんにアニメ頼んできちんと手紙で断られ、別口で粘土アニメ映画の話があり、僕が面倒臭いと断り、本にしようと腹巻きに奈良美智くんにコメント頼んで丁寧に断られ、ますむらひろしさんに漫画頼んで無視された。いろいろ経緯のあった代物です)
 じっくり堪能してください。
 ところで今はペリペリの技法が生まれて自分のアート活動の新境地を開拓している最中、やることあるので今回の瀬戸には行かないことに決めました。初めていかないけど、まあそういう時期が来たのでしょう。
 それと温泉女将猫を出すつもりだったが、テーマがバラけるので却下です。あしからず。

 

2018年9月25日火曜日

[6481] 薪ストーブ

薪ストーブ
寒い! 
今日は冬だ。
暑かった猛暑はどこへ行ったのやら?
まるで嘘だったよう。
初薪ストーブ。
猫供がストーブの周りに集まってます。

2018年9月24日月曜日

[6480] 住職

住職
 叔父さんの葬式は伊勢にいて顔出せなかったが、魂はまだこの辺りをうろうろしていると言うので、初七日の今日、寺に出かけ叔父さんの気配を感じてきた。
 ところで住職が言う。僕の父親が生前、息子の仏像作品を奉納すると言っていたと。僕は知らんが住職は作品を欲しがっている。長野県の瑠璃寺はちゃんと買ってくれたのに、貰おうとは。僕はそういった贔屓はしないし、だいたい父親は神仏に対しては全く信心深く無い。どうせ何か企んでたのだろう。それに僕は奉納せいと言われてやるような玉でない。そんなことして面白いわけがない。奉納などの良いことした後で、仏の恵みを期待するような今を生きない精神でもない。
 タバコプカプカの住職なので、わかったわかったと煙に巻いた。
 そうだ! タバコをいっぱい腰に巻いて手にもいっぱい持って、背中にお香焚くところがあって、鼻から煙が出る仏像でも作ってやろうか。
 あっ! それとりあえず作っておこう。ワシは頭に浮かんだものはなんでも作って吐き出すタイプ。頭の中の余計なものをペリペリ剥ぐようなものなのだろう。

2018年9月23日日曜日

[6479] テレビ撮影

テレビ撮影
 今日は朝9時からテレビ撮影。
 30半ばのディレクターが 9/5 に前取材に来て、僕の小説『自由自在堂』を買った。おっ! 読みますか! じゃあってことで撮影取材を受けることにしたのだ。
 テレビは撮影に1日以上潰すことになって仕事ができなくなる。いつもとは違うエネルギーを使うし大変だ。だから最近はメリットがないテレビ撮影は断ることにしている。まあ僕にとっては絵でも描いていた方が充実するからね。
 今日が撮影本番。ディレクターは小説を読み終え、かなり面白かったと。感想を聞いていても、かなりちゃんと読んでいることがわかる。あの小説は深い話や喩えが多く、エロや美味い肉を散りばめているが透明な湖への道が開けるようになっている。途中でエロに悩まされ読むのを諦める人が多いのに、彼はその欲を乗り越え、最後まできちんと読んでいる。偉い。ありがとう。嬉しいので撮影ではこれまでにないいい粘土いじりを見せた。いつも以上に協力してしまった! ワシはゲンキンな奴なのだ! 衣装は頭もシャツもスイカにしました。
 放映詳細は後日発表します。

2018年9月22日土曜日

[6478] 寅さん

●寅さん
午前は雨降り。
風邪もやや良くなってきている、洟垂れるけど。
ペリペリ作品他を受け取りに来客美女?三人、なかなか楽しいお客さん方だった。
午後は晴れ上がり、青空と雲のバランスが美しい。
ペリペリでこういう風景画を描けるだろうかと思いながら、酒買いに。
酒屋では名古屋と伊勢の展示会でのとんでもないバカな話をする。
考えてみれば展覧会後はいつも酒買いにきて、こうやって個展での出来事や猫業界の裏話を報告する。
なんか修学旅行から帰って、親にその新鮮な感動を語る子供のように。
または柴又の寅さんのように、実家に帰って旅のバカ話しを大笑いしながら話すように。
夕方からは次の展示会のための粘土いじり。
充実っすね。

2018年9月21日金曜日

[6477] ストラディバリウス

ストラディバリウス
猫祭りには当然ながら猫ファンがやってくる。
 今回、可愛い癒し系以外は興味がないと思っていたお客さんが、僕の猫でない新しい作品に興味を示し「ドンドン突き進んでください」との応援の言葉。それに「ネットで『楽譜』の作品を見た時はとても感動しました」と言う。あの作品は、自分でも名作だと思う。今は東京のどこかのマンションの一室に飾られているのだろう。ありがたいことです。バイオリンの曲だから、綺麗なバイオリニストがストラディバリウスを持って絵の前で演奏してくれたら嬉しいね。
 僕の場合、芸術は錬金術でもあると少なからず思っているから、売れるとやる気が出て、次次々と探求したくなる。

2018年9月20日木曜日

[6476] 風邪

風邪
展示会続きがひと段落。
どっかどしたせいか風邪引いたみたい。
(どっかど=安心)
ハゲはソーラー太陽エネルギー
バカはマグマ地熱エネルギー
ハゲとバカは風邪引かないはずなのに。
風邪だから次は風力か。
鼻水出るから水力かも。
クシャミがひどく菌をばら撒くから原子力かしら。
今の所、熱はないから火力ではない。
まあダジャレはどうでもいいや。
あ~、かったるい。


2018年9月19日水曜日

[6475] 温泉

温泉
猫祭り、怒涛の連休も過ぎ、伊勢から近いぬるぬる湯を浴びに榊原温泉へ。
温泉でぬるぬるして気も落ち着き、椅子に座って思わずこう言ってしまった。
「あ~、家に帰ったようだ」

2018年9月18日火曜日

[6474] ズ

『ズ』のつく作品、パンズ、ぬわず、ガラズ。
『パンズ』はペリペリしたパンツがいっぱい複数形なので『パンズ』。
『ぬわず』はぬいぐるみに見せかけた焼き物だから『ぬわずぐるみ』(写真)。
『ガラズ』はガラスに見えるが紙のペリペリ、ガラスでは無いので『ガラズ』。
で、僕は山形生まれの言葉が『ズーズー』弁
『ズ』繋がりの作品たちでした。



2018年9月17日月曜日

[6473] 悪い人

悪い人
招き猫祭りをやっていると、来る人来る人に自分が凄く良い人のように見られていることに気づく。このままじゃつまらん、牛も豚も鳥も馬も羊も魚も食わない、メルヘンとファンタジー映画しか興味がないような虫も殺せないカ弱い自殺しかねない人間になってしまう。自殺は人殺しじゃん。いけないいけないこれではいけないと思い、SSに宣言す。
「今日から悪い人になろうと思う」
SS「え! これ以上?」
  ガーーーン

2018年9月16日日曜日

[6472] …

●…
 伊勢に来る朝、「昨夜、叔父さんが亡くなった」と兄から電話があった。叔父さんとは僕の父親の弟だ。叔父さんには父親の他に姉や妹もいるがもう既にみんな亡くなっている。
 去年父親が亡くなった時、叔父さんは施設にいた。仲が良かった4つ上の父親の死が叔父さんにショックを与えると思い、周りは父親の死を叔父さんには内緒にしていた。父親の死から一年以上過ぎ、叔父さんは亡くなった。向こうで叔父さんは、「兄貴、なーんだ、先に来てたんだ」と言って笑うだろう。
 ところで父親も叔父さんも昭和初期の生まれ、苦労した激動の時代の人間だ。いろいろなことを経験し自慢話もたくさんあるだろうが、僕にはそれほど興味深いことではない。ふと思うのは彼らの経験や自慢が今のこの時代に一体何になるんだろうと。死んでしまえばそれまでだ。よほど凄い何かを成し遂げた人だって時とともにみんなに忘れ去られてしまう。誰も何も思い出さない。
 ところが最近僕は書きたいことがあって新しい小説を書き始めたら、今まで見えてなかった父親と自分との関係の深部に入り込んでゆき、お互いは消え、関係の中でしか把握できないリアルなものが、どんどん大きなうねりとなって浮上し、もはや父親の人生が全く無意味でなくなった。そうかこうやって深くまで思い出すことが大事なんだと思った。

2018年9月15日土曜日

[6471] 初日

初日
猫祭り初日。
大入りっす。
写真は僕が好きなお酒を造る杜氏さん。
『どぶ』という名前の酒だけど、どぶろくではない。
これをソーダで割って飲む。
邪道のように思うかもしれないが、これがなぜかクセになる口当たりの旨さ。
10月から5月まで酒造りに入って世には出てこなくなる。
面白い生活スタイルの職業ですな。

補足:店舗猫秘話の展示は20日からだそうです…また延びなきゃいいけど。

2018年9月14日金曜日

[6470] 乗り物酔い

乗り物酔い
籠り症な性質ゆえ、籠って制作が好き。その代わり移動するのがキライ。乗り物には酔う。ブランコでも酔う。エレベータにも酔う。赤ちゃんの頃はおんぶに酔った。海や川を見ているだけでも酔う。地震に酔う。朝、目が覚めて地球という乗り物に酔っていたことに気づく。もちろん酒にも内部が揺れ酔う。
 今日は新幹線を乗り継いで伊勢まで8時間の長旅。乗り物の酔い止め薬を飲む。これを飲みながらビールを飲むと睡魔が襲ってきてすこぶる心地いい。いつも旅では駅弁食ってビール飲んでラリっていたが、途中乗り継ぎが眠くて困難。今回はそういう薬物摂取をやめることにした。まあビールを我慢したのだ。だから乗り継ぎスムーズ。
 ところで移動が多い仕事をしている人たちは電車の中や飛行機の中ではどうやって時間を有効に使っているのだろう? 僕には寝るか頭の中で絵を描くぐらいしかできないので、それほど楽しくはない。飽きてくる。それでも旅を続けるのは食だね。今回でいうなら、すし久の『てこね寿司』だ。ものすごく美味い食べ物ってわけではないが、20年、ここに来たなら食ってきたいつものこれがいい。思い浮かべるだけでも楽しくなるから多少の苦難は乗り越えられるってわけだ。これを食いたいと思わなくなったらもう旅はせず、籠って絵を描くさ。

2018年9月13日木曜日

[6469] 伊勢猫祭り

伊勢猫祭り
明日から伊勢で展示です。
24回目!
24年続いたんだ!
151617と私の人生暗かった。
ではなく、
151617の三日間と18の半日、
おかげ横丁の大黒ホールにいます。
皆さん会いに来て下さい。
微笑んであげますから。


2018年9月12日水曜日

[6468] 同一化

同一化
 自己同一化こそが安定のように思えるが、経験上疑わしい。自己同一化こそが不安定の源であるように思えてきた。国家と自己同一化したり、民族、宗教、村社会、特別ぶった仲間意識、主義主張、偏った思考、敵や差別化する感情、これらは全て自分の安定を見いだすための自己同一化であるが、これらは幻想でしかない。どこにも本体など無い幻だ。「自分の安定」ってのに違和感がある。多分これらの幻から目が覚めた時に清々しい安定が生まれるのだろう。朝、夢から覚めるように。
 僕は今回、自分が夢から覚めるために個展会場の入り口に『猫のドクロと如来の手』を置いた。

2018年9月11日火曜日

[6467] 秘話

秘話
 伊勢では大黒ホール以外に、おみやげやの二階で、これまで制作した店舗猫のサンプルを20数点展示する。そのための制作秘話を書いた。パネルで展示しますので読んでください。例えば漬物屋傳兵衞さんとこの作品を作った時は、、
*傳兵衞*
『この作品が完成した時、目を閉じて笑っている顔だった。なのにおかげ横丁のオーナーは「旦那が女房にウィンクしている姿がいい」と言う。片方の目を開けろと言うのだ。もう焼きあがった陶作品で、とんでもない! 今更なんてこと言うんだ』とまあ話は続くわけですね。

2018年9月10日月曜日

[6466] 生コン

生コン
今日は生コン。
生のこんにゃくではないよ。
アトリエの基礎がもうすぐできるのさ。
ぐふふふ

2018年9月9日日曜日

[6465] あれあれ

あれあれ
 僕の中には『オレ』と『私』がいて、『オレ』は制作している者で、『私』はディレクターとか支配とか仕切っている者だ。『オレ』のペリペリや凹凹は『私』に「あれ?あれ?あれ?」とサプライズや感動を与え、瞬間、支配がなくなり、同時に僕の中の葛藤がなくなり、そこに思わぬ広大な空間が出現する。
 今日は焼きあがったオブジェの絵付け。
 身体に上記の感覚が身についたのか、写真の絵付けができた。
 これは『私』である支配者が推し進める完成への目的を、『オレ』は一瞬一瞬裏切り、サプライズと感動を『私』と『オレ』と僕に与える。このようなことをするのは、完成への目的である『未来』に『今』が食われないためだ。『今』が食われたら人は迷うだろう。
 この絵付けを『あれあれ』と名付けた。

2018年9月8日土曜日

[6464] 社会不適応者

社会不適応者
 草刈機のガソリンがなくなった。あと絵を保護するためのベニヤがない。あと食料。買いに行かねば。去年暮れから制作やら個展やらで頭がいっぱい、買い物はほぼSSがやっていた。しかしSSは風邪。
 スーパーでの買い物、いつの間にこんなシステムになったのか? レジで食料を袋に詰められ、金払い機に移動、なんじゃこれは? ベニヤを買いに行ったら、レジ娘がカードがどうのこうの、ポイントがどうのこうの? なんじゃそれは? ガソリンスタンドにはこれまで3回ぐらいしか行ったことがない。セルフ! 頓珍漢。軽トラのガソリン注ぎ口の蓋が開けられない。車以外にガソリン缶にも入れなければならない。冷や汗タラーリ。一人でやるのは諦め、スタンドのお爺ちゃんにやってもらう。手際よくやるので、感心。
 聞いたらこのあたりの農家のお爺さんだって普通にできるという。えっ! あそこの鼻垂らしいるジジィが、角の何言っているのかよくわからんジジィが、車の運転ふらふらの危ないジジィが、でさえこんな難しいことができるのか! ガーーーーン! 
 なんとなく薄っすらわかっていたが、ワシは社会不適応者なのだろう。しかし、これでいいのだ。なぜか優しい人が集まるし、それでも降りかかるさまざな困難を乗り越え自由に楽しく生き抜いてきたのだから。

2018年9月7日金曜日

[6463] アトリエ解体

アトリエ解体
空き家を改装したアトリエを、今日解体した。
壁にしたコンパネが使えると思って持ち帰ろうと外したら、中身もしっかり造ってある。
本気で絵描きになろうとしていたからね。
中の杉板や柱なども使える。
勿体無い。
なんもかんも全部外して持ち帰ることにした。
何かに使えなくても、最終的には薪になる。
もう1日かかりそうだ。
 これも造って解体だからペリペリだね。
 写真は二年前の今頃、できたばかりのアトリエです。

2018年9月6日木曜日

[6462] 店舗猫展

店舗猫
伊勢での猫祭りはもうすぐ。
 ところでおかげ横丁に現在十数点ある僕の作品『店舗猫』の展示会をすることになった。有名なのは浪曲茶屋前のおじいちゃん猫だ。これらの作品を作る前にいろんなことがあったのだ。店舗猫制作十年間のエピソード、デザイン画なども数枚、小さいサンプルがいっぱい、ボツ猫やダメ出しされた猫など。おかげ横丁の『おみやげや』(総合案内所)の二階に展示することになった。昨日今日とそれらをまとめていて、結構ワシはちゃんと仕事していたんだなぁと感心してしまった。

2018年9月5日水曜日

[6461] 学び

学び
今日はテレビの前取材。
 猫を制作し始めたきっかけなどの質問を受けた。虚を突かれたような感じだ。自分は今、次の作品のことしか考えてないし、今の作品の質問が一番リアルなので、過去のこと聞かれても、なんか前世の記憶を辿るようで変な気分なのだ。
 これまで「なんで猫?」の質問には「猫から選ばれた」と答えていたのだが、今回いいことに気づいた。
「この家は猫にとって住みやすい何かがあるのですか?」という質問。
 よくキャットウォークなどつける家があるけど、猫はゲロを吐く。上から下にゲロ吐かれた日にゃー堪ったものでない。あーいう小細工は、猫が上を歩いているけど、意識は人間が猫の上にいる。
 僕の家は夏でも毛皮を着ている猫の毛並みからヒントを得て、外壁は木並み(毛並み)になっている。これで壁に影ができて、家の中の温度上昇を少しでも食い止めているわけだ。
 猫から学んでいるわけです。
 立場として僕は猫の下にいるんですね。

2018年9月4日火曜日

[6460] ペリペリングキャット

伊勢
疲れが出たのかSSは風邪。
ワシは伊勢への作品制作。
写真は14日からの伊勢
『ペリペリングキャット』です。
ペリペリ画法のパフォーマンスですね。

2018年9月3日月曜日

[6459] 表現

表現
個展終わって、早朝6時の朝日を浴びて、思った。
 昔、確か空港で、インタビュアーの質問に黒澤明監督が答えた一言を思い出した。質問がどんなものだったか忘れたが、
「映画を作っているものだから、言いたいことは映画で語る」
 今回様々な色や線や面と思考を持ったいろんな人と会い語り、何かを伝えるために、唯一自分にできることは絵とか立体などを用いて表現しかないなぁと心底思った。また新たに前に向かって進もう。

2018年9月2日日曜日

[6458] 個展最終日

●個展最終日
昨日まで今回の個展はイマイチ客の入りが悪い。
不成功だな。
反省しなければと思っていたが、
今日最終日、どやどやと来て、大成功になってしまった。
写真は去年の個展でモデルやスタッフとして参加してくれた可愛いゆみちゃんでーす。
皆さん、あんがとでした。



2018年9月1日土曜日

[6457] 神と設計図

神と設計図
僕より年配のアーティストが作品を見ながら言った。
「もりさんの作品は設計図ですね」
 そういやそのように思える。
 漫画のコマは漫画のストーリの設計図だ。楽譜は音楽の設計図だ。染色体は生物の設計図だ。設計図というのはあるものを出現させるための元になる図だ。確かに全ての元になるようなコンセプト、設計図を手に入れるのが僕の探求だった気がする。ペリペリそのものは塗って剥ぐというプラスとマイナスの単純な行為。作品はこの反対の二つが一緒になったもの。そういう意味ではこれらの作品は男女のSEXのようなものだ。世の中全ての元。(パンツを脱げばわかる)
 初めてペリペリを発見したときのあの感動は神の持っている設計図を手に入れた心地よさだったのだ。
 いや、神とは設計図のことだと思う。