●虫工物
自然災害で思う。
自然とは人間が介在していないものを言うらしい。人間が手を加えたものは人工物と言って自然ではないのだ。このような人と自然を分離した考えが罷り通り、虫嫌いとかが増えているように思う。たぶん自然とは虫などが作った虫工物だ。人間は嫌いなものはいらないから、虫工物である自然を破壊することが平気になってしまった。そもそもこの分離した考え方に問題がある。
実は人間は自然なのだ。人間は虫工物なのだ。虫のような精子と卵子の合体が成長したのだから虫工物だ。人間は自然から生まれ、自然を家として、自然を食している。我が身は自然だ。自然の我が身が作ったモノも自然だ。知識は自然から学び、生活の電気から薬から何もかも元は自然のものだ。それなのに傲慢にも自然を支配していると思い込んでいる。このような分離した考えが心理にまで作用すると感謝も知恵もなくなる子が増える。そろそろ考えを改めないと分離された知能の子は心が小さく狭くなって、そのうち血も涙もない虫になるぞ。