●ジャズ
知人にヤヒロというパーカショニストがいた。無国籍風でテクニックが素晴らしい。確かカナリア諸島で育ったらしく、まれな経歴だ。彼が東京の僕の汚い部屋に遊びに来て、彼の持っていたジャンベに絵を描いた。その後、彼は世界を駆け巡り、30年以上会ってない。偶然テレビで僕が描いた彼のジャンベを見たときは嬉しかった。
去年ノリタケの個展に来てくれた女性アーティスト北見さんが、話したらヤヒロの知人らしく、近くでヤヒロとウルグアイ出身のウーゴという名のピアニストのJUZZライブがあるという。これはホテルからそう遠くないし、行くことに。
普段僕は個展期間中、毎日ギャラリーが終われば、ほぼ人とは合わない。ぼーっと空っぽになって瞑想に入る。次の日に向けてエネルギーを補給するためだ。
昨晩は瞑想の代わりに彼と久方ぶりの再会、ピアノとパーカッションに包まれた。
こんな美しい今の音を楽譜絵にしたくなった。
何かが始まりそうだ。
写真右の坊主頭がヤヒロトモヒロだ。