夜、ポチ君が家の中から庭に向かって唸っている。どこかの猫が庭に入ってきたなと思ってみたらタヌキだった。どこにもタヌキはいるもんだ。田舎のタヌキは、まあ野生だから怖いけど、まだ可愛い。ところがふんぞり返っている人間に化けたタヌキは偉そうで上目線で怒りっぽい。田舎のタヌキと同じで怖いけど、まったく可愛くない。
しかしこの庭のタヌキ、川沿いの崖のところに巣でもあったのだろうか? 入ってきたとすればいったいどこから? 庭は網の張った柵で囲んである。抜け道があればいい。たぶんあるんだろう。おおよそ僕ら人間には想像もつかない、見えもしない、探すこともできない抜け道が、あの目の前の山と繋がっているのだ。
写真は置物だよ。
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