2013年8月27日火曜日

[4226] 山伏

山形県には山伏がいて、昨日から千四百年続く『秋の峰入り』という行事で、数日間、山伏の格好をした参加者が出羽三山で山ごもり修行するらしい。
 修験道の概念 本で発生した山の宗教。神霊の宿る山岳を行場とし、自然崇拝を根幹とする信仰を、ありのままの自然を究極の仏の世界と捉え、山の大自然の中に身を投じ自然と一体化するという世界観によって体系づけ、全てに仏性があるという自覚と、往生思想を融合し、呪術を用い、神仙術を駆使することによって、除災・招福・治病・延寿の呪禁力を発揮する宗教。
 この概念を見ると、もはやなんでも融合してしまっているところがいいね。言い伝えでは崇峻天皇の蜂子皇子が開山とあるけど、それらとは無関係に、もっともっと以前から、縄文前から今までずっと日本人の山への共鳴は言葉を超えて深海の底より深いと思う。ともあれ山を歩き、何も見えない夜の山を味わえば、自ずと巨大な無と畏怖、大自然観を知るだろう。

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