2014年3月10日月曜日

[4421] 調和と渾沌

今日は朝から、というより数日前から職人のようにチマチマ芸術家してます。
 だいたい、数十年も粘土いじってきたのだから技術はかなりなもんだ。だからペペペのペッと作品ができるかと思えば、そうじゃない。なにせ数十年作品見てきているから、見る目もかなりなのだ。自慢ではなく、前に作ったものはもう脳も身体も記憶しているから刺激がない。目は知らず知らずもっと高みを望んでいるのだ。ところがその見る目に添った高い技術があるかと言えば、いつだって無い。常に未知だ。だから日々技術向上を強いられる。上手いこといけば感動も一入だ。しかし年齢とともに目は肥えてきているが、同時に衰えてもいる。集中力も弱くなっている。できた作品は調和が取れているけど、どんどん渾沌になっているような、妙な感じだ。
 面白いのは僕の作品を長く見てきた人たちも同じように目は肥えているが衰えているということだ。
 じゃあいい加減に手を抜いてもいいか!

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