●同一化
自己同一化こそが安定のように思えるが、経験上疑わしい。自己同一化こそが不安定の源であるように思えてきた。国家と自己同一化したり、民族、宗教、村社会、特別ぶった仲間意識、主義主張、偏った思考、敵や差別化する感情、これらは全て自分の安定を見いだすための自己同一化であるが、これらは幻想でしかない。どこにも本体など無い幻だ。「自分の安定」ってのに違和感がある。多分これらの幻から目が覚めた時に清々しい安定が生まれるのだろう。朝、夢から覚めるように。
僕は今回、自分が夢から覚めるために個展会場の入り口に『猫のドクロと如来の手』を置いた。
0 件のコメント:
コメントを投稿