●最上川芸術祭ポスター
最上川芸術祭の企画をやっていて大変いい勉強になった。自分の今後の作品にもかなり影響を与えるだろうと思う。それが『川的人間』というコンセプトだ。
◉川的人間
『最上川芸術祭に参加するアーティストは美術家とかの枠とは無関係に最上川のイメージから流れを促す力のある方にお願いした。美術の枠とは喩えれば川の水を掬うコップであって水ではない。溜まった水に流れはない。誰も彼も社会的に人々を安心させる何かしらの肩書という枠を持つことで、己も安心を得ることができるのは確かだ。若い頃はそういう何々作家になりたくてその枠に入ろうと頑張る。枠内に入ればダムと同じでそこに水がたくさん溜まる。そこから電気が作られ明るい日常が手に入る。しかし電気と同時にダムの底にはヘドロが溜まる。このヘドロを海に勢いよく流したい欲求が身体の奥底から自然と沸き起こる。この欲求がある人。枠に収まらない、枠を取り払おうとしている解放の欲求に気づいた人が川的人間だ』
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