●確率
『モンティ・ホール問題』という三つのドアの問題がある。当時、世界一の頭脳と言われたマリリンの解答で世間が大議論になった問題だ。今回の検事長定年延長問題はこの問題と似てると思った。このまま彼が検事の席についた方が幸せか? それとも引退した方が幸せか? 答えは引退の方が幸せの確率が高い。
そういや彼は僕と同い年。僕は60過ぎて猫でない新しいことに挑戦した。人間のもっと奥に興味がある。どうなることかと不安だったが、気付かされることも多く、3年過ぎ、時代にも経済にも左右されない作品ができている。粘土の技術も絵描きの技術も要らない誰もができる単なる紙を剥いだペリペリからの極みだ。誰の評価も得ないし解る人などほぼいないだろう。左右されたビルは崩れる。家は燃える。発電所は崩壊する。盛者は必衰。人は何でもかんでも奪い破壊し金に変えてゆくのに満足がない。破壊された大自然からウイルスは湧いて出る。だからこそ必要な宝物。これから1000年不動の大木を植える。そんな作品になるだろう。
子供の頃こういう何かにド感動した記憶がある。やっぱ60過ぎたらその記憶の奥を見て掴む。確率の高い生まれ直しがいい。
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