●壁
人は壁にぶち当たる。
早朝、薄暗い中、壁を見て坐禅している。
昼前、壁にぶつかっている画家がやってきた。
36歳、私が猫を作り始めた年齢だ。
ならば初心に帰って何だってできる。
アトリエに連れて最近の私の絵を見せた。
声を出して感動していた。
彼は絵描きだからこそ、
このたくさんの絵に作り物でないものを感じる。
人は有限の知識に囚われているから
知識などでは描かない無限の絵に感銘する。
さて、若い画家よ!
壁にぶつかったら壁を見て坐禅すればいい。
坐っていればスーッと壁を抜ける。
あー!
だから壁があるのだ。
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