●面倒
昔は「面倒」と言ってしまうようなことがたくさんあった。面倒に思うのはやるべき事なのに簡単に結果が出ない作業というのがある。お金で言えば早く金が手に入ったほうがいい。だから先に金が入るような仕組みを作る。サラリーマンも給料が決まっている。金持ちになりたいという願望も結果を急いでいるものだ。これらは今に生きているのではなく未来の結果に生きている。人は面倒を避けて手っ取り早く最高の結果、大金、最高の幸福が欲しい。
さて面倒と言えば坐禅だ。ただ黙って一時間も坐るなんて、と思うのが一般的な頭だ。『悟り』などという餌がなければ誰もやらない。そして結局『悟り』なんか手に入るものでないからとみんなしない。あー面倒臭い。それよりさっさと金持ちになったほうが結果よしだ。ハウツー金持ちの話を聞いたり本読んだり。しかしそんな話はその本人が結果出しただけで実際そいつが幸せかどうかはわからない。そもそも悟ってない奴の考えだから正しいわけではない。本来の自分ではなく他人と比較した自分だ。理屈がうまい『ものなしマルチ商法』で金第一主義だ。
とりあえず坐ってみる。身体は頭で考えたものとはリアルに違うわけで、気づいたら面倒はなくなる。代わりに結果に傾いた考え方が面倒な考えであることを知る。
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