●超巨大作品
数年前に香港でこれまでにない巨大作品の個展の話が持ち上がった。国際的なことなので、色々あって、延期延期だった。でもとうとうそれが無くなった、多分。
実は正直これで良かったと思っている。
なぜなら10m級の巨大作品は素材がFRPなどのプラスチックだ。そんなのがボコボコ数点もある。展示会は賑やかお祭りイベントでいいが、その後いづれそれらの作品はゴミになる。私は土や現代の人口物を使った作家ではあるが庭好きな自然派でもある。頭は人口美術思考でも身体はどこからどう見ても自然物なのだ。巨大作品は頭のエゴの展示でしかないような気がするのだ。
私の唯一の巨大作品は住んでいるこの家だ。作品を粗大ゴミにしないため、美術館という集合墓場に行かせないため、頭と身体が生活する経年変化する家を作品にした。もちろん庭も含むし川や山や空も含むから超巨大作品だ。
人間は生きている限りエゴだ。エゴで生きている限りは無知だ。しかしエゴを暴走させず知足で生きることが最高の智慧の発露となる。




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