「キャーーー」
積んでいた薪が崩れた。実はすこぶる嬉しい! 冬で庭は雪、庭仕事もできずに鬱屈していたところだったのだ。身体が疼く。この崩れた薪は節があったり短かったり曲がっている薪で、ただ重ねていただけのもの。薪は乾燥して縮む上に雪の重みや風でとうとう崩れたのだろう。笑顔で汗かきながら久々の庭仕事です。
なんか、消防士が家に火をつけて仕事しているような。大工が欠陥住宅建てて修理しているような。捨て場のない危険なゴミを生む原発作って壊れて焦って税金使っているような。人間はわざわざ面倒なことをやる動物だ。
ふと『シーシュポスの神話』が過った。そしてその不条理に何か答えを見たような気がした。
天国も地獄もいらねぇ、多くは望まねぇ、崩れた薪を戻すくらいで楽しめる普通の暮らしでいいっす。
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