2014年6月2日月曜日

[4505] 境

今年初のスイレンが咲いた。色がイマイチ、若いね。
 このクソ暑さと、昨日の炎天下自転車、久しぶりの温泉。
 居間に敷いたゴザに吸い込まれるように、死んでしまったように、昼爆睡してしまった。
 うつらと目が覚めたとき、まず浮かんだのが(ここはどこ?)、次に(私は?)。どこかで聞いたことのある冗談で言うような常套句。その後ようやくこれまでの自分の記憶が蘇り、あ〜、居間で昼寝していたんだとわかった。
「母ちゃんが少しボケている、寝てばっかりいる」と二日前に父親が言ってた言葉が脳裏を過り、少し悲しくなったが、自分の今の状態と重なり、母親は目が覚める度になんとなく(ここはどこ? 私は?)と再認識の日々が続くのだろうと思った。
 僕は庭の涼しい風に当りながらコーヒーを飲んで完全に目を覚ましたが、母親はこれから徐々に、こことあそこの、自分と他の境が無くなるのだろうと思う。

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