●不足
忙しい時は「猫の手も借りたい」と言う。手が不足しているのだ。
人は不足しているから満足へと向かいたがる。しかし水が高い所から低いところに流れるように『高い感じの満足』から『低い感じの不足』に向かって流れるのが道理。不足が満足になればまた別の不足に流れる。自然とは不足を満たす大きな循環の仕事をしている。均しているのだ。だから不足を無理に満足にしようとはせず、そのような仕事は自然の道理に任せておけば、そのうち自然に満足になる。だから足りないぐらいがちょうどよく、自然の道理が通じやすくなる。嬉しいことがあればそれは満足なので、周りの不足に分けてやるのがいい。それで体の中の濁りは消えて、水は澄む。
水が澄めば観客が集まる。濁っていれば無観客。
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