●先走る
秋風が心地よい。
庭でコーヒー飲みながらとてもいい時間を過ごしているのに、頭は先のことを考えたりする。粘土仕事のこととか、夏終わったばかりなのに冬のこととか、老いのこととか、あーだこーだと愁えたり。先があるということは活力になるが今はここで寛いでいる。
思考は後で身体の表面にくっついたもので、ただのオブラートだ。そのオブラートが身体より後で出てきたせいか劣等感があって、身体や自然を分かったかのように先走り語る。概念や物語にしてもっともらしく語る。表面についたオブラートは目立つので優等生みたいに見える。
言葉は生きている今を語れない。今を語れないから生きてない概念の未来未来と先走る。先走らなければ優等生としては身も蓋もなくなる。蓋でなくなればオブラートとしての存在が危ぶまれる。だから本性がバレないように先へ先へと。
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