人は、過去の知識や経験や決め事で『今』を生きているから、実質『今』は過去の言いなりだ。あやふやな未来に希望を描いて、それに向かって努力したり、羨望しているから、実質『今』は未来の言いなりだ。生の『今』が死んだ過去や幻の未来より価値が低い。
昨日、思いつきで絵を描いてしまったのはいいが、かなり集中したみたいでド疲れ。温泉に行く。露天は吹雪いていて風が冷たい。目の前にスラーっとした10代の若者が入ってきた。背が高く足も長い。顔が小さく首が長く肌は白い。まるでフィギュァスケートのあの若者のような。痩せていてお腹に脂肪などない。素晴らしい! そのまま股間が目に入った。おお! な、なんと!
お嬢さんは急にかなしくなり ひっそりとした街道を帰って行く。
(立原道造『村ぐらし』より)
0 件のコメント:
コメントを投稿