2023年6月26日月曜日

[8212] ツタ

 ●ツタ

今朝は暑い。

 家の中は風通しがいいので涼しい。しかしツタで覆われたパーゴラの下の心地よさには敵わない。家の中はもともと閉じた空間なので風が通っても閉じたニュアンスの涼しさなのだ。エアコンなどはもっと閉じているだろう。その涼しさは牢屋の中の孤立した虚しさに近いかもしれない。

 パーゴラの下は開いているからか、自分の解放的な思いと解放された空間が解け合い、自分は消え、解放された心地よさだけになる。

 ツタの葉から何かが降り注いでいるような気がする。パーゴラの周りには、近くはくるみの木やら桜の木などがある。遠く川の向こうには様々な木々が見える。それらの葉からもそれぞれの何かが放出され、それが風に乗ってパーゴラの下を通り抜ける。

 そのように感じる。






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