●キレイと死
水槽があまりにも藻で緑色になる。そこで今回の個展旅行では、藻が発生しないように風呂用の入浴剤の塩っぱくないナトリウムを水槽にちょっと入れてみた。
数日後帰宅した時、藻は発生してない。金魚も変わってない。
個展も終え帰ってきたら、ガーーン! 一匹死んでいた。他の二匹もダウン気味。すぐに全ての水を入れ替えた。外の桶はというと藻で緑、金魚は元気。外の金魚を水槽に入れて1日おいて様子を見た。元気がない。全ての金魚を外の桶に入れた。
今朝、植物のアデニウムの葉についたカイガラムシを取りながら思った。カイガラムシはいくらとってもどこかから出てくる。日当たりによるがアデニウムとカイガラムシは互いの勢いが陰陽を繰り返しているような。アデニウムとカイガラムシは動物とその毛のように二つで一つ、表裏一体なのだ。つまり金魚と藻も一体のものなのだ。
人工的「キレイなったら死ぬ」つまり「不変などない」ってことがわかった。
無常であるこの世界で生きるには手間と日間こそ要なのだ。
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