「雑用というものはない」という言葉を聞いた。
この言葉は雪掻きや猫の世話や草むしりや薪割りも何もかもが雑用などではなく大切な仕事であるということだろう。昔は経済活動に繋がるアートだけが仕事で、他のことは嫌々ながらやっていた。そのうち作品が売れるようになると売れない作品や絵は仕事ではなくなる。順調にいって仕事が忙しく追われるようになると疑問が生じてきた。経済活動だけが重要視されると、どんどんやるべき仕事が狭まり、どんどんやりたくない事が増えてゆくのだ。それは心休まることが解らなくなり遠のくことでもあった。ふと庭を眺めボーボー生えている草をなんの気無しにむしり始めたら、これが意外と心休まって楽しい。このおかげで生活全般が活き活きし本職のアートも活き活きしてきた。つまり経済活動だけを重視するのはいけないということだろう。
しかしよくよく考えてみると雑用の方が楽しかったりするから「雑用というものはない」と考えるより、本職の仕事も「全ては雑用」と考えた方が楽なのかもしれない。
この絵日記も楽しい雑用の一つですな。
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