2013年9月13日金曜日

[4243] 原発被害

風呂道くんがフランス人の陶芸家ブルーノさんを連れてやってきた。ブルーノさんは僕と同い年、日本の土ものの陶芸に魅了された。外国には日本のような土ものの焼き物がないのだ。彼はその日本独特の焼き物の伝統を習うために栃木県の益子焼に弟子入り。それから僕の隣村に窯を作り、薪を焼べて作品制作していた。ところが今は原発のせいで、益子辺りでは薪を焼べて作陶をすることが禁止になったらしい。薪についた放射性物質が器などに入ってしまうかららしい。彼も薪は止めている。
 僕は唖然としてしまった。原発被害がこんな底辺まで浸透しているのか。このまま行けば近い将来、人間と自然は完全に分裂してしまうだろう。科学文明が発展したのは、自然を支配する考えのプロテスタンティズム精神が底辺にある。しかし自然破壊が甚だしい。もう何十年も前から危機を感じた科学者やアーティストがそれを補う新たな策や警告を出しているのにね……

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