『アルピニズムは山を征服するもので、アニミズムは山を畏敬するものだ』。こんなことを聞いた。
昨今の日本は何でも二極化し、戦わせている。一体感をどこぞかに追いやって、勝敗征服だけが興味の対象だ。どんどんアニミズムを追いやってアルピニズム一辺倒になろうとしている。
日本人は富士山を征服しようとはしないだろう。山が持つ生命力を貰い、自然と一体化しようとする。自然に対しては豊かな感性を持っている筈だ。
勝敗や力をつけるスポーツが盛んになるのもいいけど、世界に誇れるアニメの語源でもあるアニミズムを忘れてはいけないと思うな。こっちの方が日本独特なんだけどね。
写真はずいぶん前に作った作品。タイトルは『不老不死(風呂・富士)』。必勝するのはどこかの政治家ではなく、温泉や山の自然であってほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿