昨日なにげに読んだアイヌのコロポックルについての記述が面白い。コロポックルのモデルとなったのが北千島アイヌで、本島アイヌとの間で言葉を交わさず物々交換する『沈黙交易』というのが行われていた。本島アイヌが千島の浜辺に品々を置き、船にいったん帰る。隠れていた千島アイヌが欲しい物を取り、代わりに毛皮などを置いて去る。本島アイヌが戻って来て毛皮などを持ち帰るのだが、多すぎるときは残してゆく。面白い! たぶん千島は有り難く思うから多く毛皮を置き、本島はそんなにいっぱいはもったいないと遠慮する。この姿勢が再交易に繋がるのだろうと思う。交流はしない。なぜなら「見られるのがイヤ、口をききたくない、信じられない、そっとしておいてほしい」。この小心者の性格が『こびと』という表現になったのだろう。ワシの性格と共鳴する。「アンタらの争いに巻き込まないで! そっとしておいてほしいわ」ってね。
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