●二つの時間
過去というのは乗っている車の後ろを見るようなもので、より遠くの後ろがより過去だ。未来というのはフロントガラスの前方にある。たぶん時間というのはこういう考えで、これが常識になっている。
つまり『解らない未来は自分の外からやって来る』のだ。
本当だろうか? 物事には左右や上下があるように必ず反対や逆がある。ただの逆は争いになるのでつまらないが、逆転の発想というのはそれらを止揚する。
そこで逆転の発想からのもう一つの時間。
過去というのは自分の中から出ていったもの。未来は自分の内にあり、これから出るものだ。
つまり『解らない未来は自分の内にある』のだ。
言葉を変えると自分の内にある『解らないもの』こそが未来なのだ。解るものはもやは過去なのだ。
解る慣れたもので身を守りながらも、自己の内部の解らない未知のことに挑戦するのだ。
まあ、今そんな絵を描いている。
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