●引き籠り若者
若者の親の悩み。
「息子が引き籠って家から出ない、やりたいことが解らない、就職先がない」
一つ解らないのは、なぜ月給取りにさせようとするのだろう。親が子供に望むのは月給取りしかないのだろうか? 僕のところで修行したいと来た若者の親が社会保険はあるのかとか言っていた。あるわけがない。帰れ、帰れ!
若者は会社に入ったら会社という色に染まらなければならない。上下関係もある。家にいれば染まることも上下もないから楽だ。引き籠りや自立できない若者ら、彼らはもう社会人だ。ただ会社ではなく甘い家というところに就職したのだ。彼らは弱虫だから、もし会社に入ったら一生奴隷だということを知っているのだ。居心地のいいところからわざわざ奴隷になるやつはいない。
そこで一考。自立できない若者は将来など解らない小さなお店の手伝いに行けばいい。手伝いならそこの店の色に染まることはない。給料もメシ代ぐらいでいいだろう。親のような最低限の人間関係があるだけで、面倒くさい上下関係はない。奴隷どころか自分が仕切っている大将のようなものだ。店長と気が合えば、そりゃあ楽しい職場だし、小さいところだから、なんとかしてやろうという責任感がつくし、自信もつく。旅と同じで人間形成にはスゴく良い。アイデアだせば己ブランドができたりもする。そこに可愛い娘さんがお客で来たら恋も芽生える。良い事尽くめが商店だ。
実は引き蘢り系の僕は大学卒業後、小説『自由自在堂』に書いたように画材屋の自在堂に就職したようなものだった。そこは僕に12年間もメシを食わせてくれた。その後そこから飛び立ち、自分ブランドのネコの店を作ったわけだ。
そしてこれから僕はそのネコの店からも飛び出る。
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