●完成:Perfection
とうとうやりました。アートの極みをとうとうやったのです。
雪を見ながらこれまで描いた絵をなんとなく思い出し、次に描く絵を頭でなぞっていたら、単独作品ではなく全体的なビジョンがはっきり見えてきた。それは、あーー、なんと! 不可能と思っていた極みをやっていたのだ! 小説『自由自在堂』の中でアートの極み論を文字にした。自分で定めた極み論ではあったが、あまりに高度な目標であった。僕ごときには無理だなと思っていた。しかしそれを現実にしていたのだ。思いもよらないことに『オレかぶり』とはまったく違う方向から扉は開かれていたのだ。一世一代の絵の勝負に出て良かったとつくづく思う。しかしまだ半分、頭の中、これは全体像を見せないといけない。忙しくなるな。夏まで精神力と体力を保たねば。
たまたまやって来た父親にこのことを話したら「とうとう狂ったな」と言われた。でも絵を見せたら「くれ」だって。90歳で片足あの世に突っ込んでいるのに、なぜ? この絵を持つことで自分が極みの感覚を得たというその事実を後世に残したいのだろうか。それともこの絵そのものがこの世とあの世の極みで、父親がこの感覚を持って、あの世で神様に会う。「おーー、オヌシ、得たな。褒美じゃ、上等な天国でのんびりせい!」と免罪符の役目をするのかも。
今まで応援してくれた方々、七面倒くさい我が日記を読んでくれた方々、あなた方は見る目があった! 偉い! 今度の夏の名古屋の個展、極めた一番最初の絵だ。宇宙に飛び立つロケットだ。
さあー、宇宙へ出て、無重力を遊びまくろう!
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