●本音
この添付作品(60×45㎝)は、今、福岡の『ジュンク堂書店福岡店:B1 MARUZEN ギャラリー』に展示してます。
竹久夢二の作品に『黒船屋』という女性が黒猫を抱いている名作があり、そこから僕が本歌取りし、逆転の発想で黒猫が女性を抱いている風にした。できたとき、けっこう喜びが大きかった。この画風の横並びの絵は数十点は出るだろう。でもおそらく描いても喜びはない。これをこれまでの猫作品の流れの最終作品とした。このあと横ではなく、羽化して縦方向に飛び始めたのだ。
この絵は一見シャレが利いていて面白いが、実は自分の本音を語っている。この絵の女性を自分に見立てれば、僕は「猫に捕われている」という意味合いだ。それも一寸先は黒い闇のような猫にだ。この時の自分の精神状態を表しているのだろう。そういった意味では正直ないい絵だ。
この絵を最後に僕は捕われの身から脱出することになる。
催事名:ジュンク堂書店福岡店「第19回、来る福、招き猫展」
会場:ジュンク堂書店福岡店 B1F MARUZEN ギャラリー
会期:2017年 2月18日(土)~ 3月 4日(土)
営業時間:10:00~21:00(最終日16:00閉廊)
住所:福岡市中央区天神1ー10ー13 メディアモール天神
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