2017年2月10日金曜日

[5889] 歪み

●歪み
 あんまり若くして社会に出て有名や裕福になった者は歳取ってふやけちゃったりイマイチぱっとしなくなる。社会にエネルギーを吸い尽くされちゃうのかもしれない。会社では夢ある若いエネルギーが残業させられ、吸い取られ、時に自殺に追い込まれる。地方と国の関係では、地方が自分の土地を力ある国の目先の金にアヤ釣られ、最終的に地方の伝統も未来も新鮮な水も空気も失う。人間関係でも、あまりに親密な関係や馴れ合いはどちらかのエネルギーを吸い尽くすか、自己防御のためにいがみ合ったり、終には縁が切れ、災いの種になる。世の中は非情なものだ。国や会社や人との関係では馴れ合いが、進めべき本当の道を外し、身を滅ぼすきっかけになりやすい。
 『他』とは自分の別の一面であって、あまりに近づけば、くっ付いて、両面だったものが反面だけになる。反だらけ。反抗もしたくなるさ。やはり自と他には距離感が大事だ。地球に生命があるのはエネルギーの塊の太陽とちょうどいい距離にあるからだ。
 他との距離が近づき過ぎた時、自分の周りの時空に歪みを感じる筈だ。あまりに近づけば、興奮したり嬉しくなったり怒ったり辛くなったり、終には頑張ったりなどの歪みとして現れる。またはいつもの太陽の日の出から日の入りの時間感覚が乱れ、瞑想を失う。人と人には何もない透明な『間』が必要だ、『絵』が必要だ。

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