●魂
ある小さな会社が誰からも頼まれていないのに、誰もできない世界最小の歯車を何年もかけ、お金もたくさんかけて作った。それはのちに世界に必要な技術だった。その会社の社長曰く。
「世界にないものを作らなければ意味がない。知恵と感性と経験がものを言う。職人の腕で言えば、60歳あたりは最も腕の立つ年代である」
オオオ、なるほど、自分はもうすぐ60歳、そういうことだったのか。それで最近、絵がめちゃくちゃ充実しているのだろう。今のこの絵を20代や40代で描けと言われてもダメだったと思う。まさしく、この年齢、今なのだ。そして思う、魂を磨き続けてゆくことに終わりはないと。
魂で思い出した。最近「三つ子の魂百まで」だから自分は変わらない、みたいな話を聞いた。変えたくない自分の意識を正当化する単なる言い訳だ。変わらないのは魂であって、その上に覆い被さった考えはいくらでも変えられる。それが魂を磨くということだろう。磨いた一歩先にその人だけの三つ子の魂が光り輝くまだ世界にない新しいものがある。
魂とはダイヤモンドの原石のようなものだと思う。
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